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2005年10月 アーカイブ

2005年10月07日

鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)

鼻アレルギー


【 症状 】

発作性の繰り返すくしゃみ・鼻水・鼻づまり・などでアレルゲンがはっきりしている場合をアレルギー性鼻炎と呼び、アレルゲンがはっきりしない場合を血管運動性鼻炎と呼んでいます。全てを総合して鼻過敏症ということもあります。


【 要因 】
・特異的直接要因の場合、アレルゲンによって引き起こされる鼻粘膜のアレルギー反応です。アレルゲンには呼吸時に吸引してしまうものと、食べ物や薬のように血液を介して侵入してくる血行性のものと二分できます。

一般にアレルギー性鼻炎は、ほとんどが吸引性のものと推測されます。アレルゲンの侵入に伴い、鼻の粘膜の表面に分布する抗体と結合してアレルギー反応を引き起こし、ヒスタミン・ロイコトリエンというような多くの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。

・非特異的直接要因の場合は、機械的刺激によっておこる化学物質の蒸気・チリ・ほこり・などの外因性吸入性因子、・気温・天候・湿度などの気象的因子・栄養障害・内分泌異常・感染・疲労・などの身体的因子、そのほか喫煙・職業・飲酒・精神的ストレスなどの緒因子が主として考えられます。また、個人の遺伝的要素や素質などにも影響を受けます。

【 ハウスダストやダニとの関係 】
鼻アレルギーの主なアレルゲンにはハウスダスト、とくにダニがあります。ダニは高温多湿を好み日本では春から夏にかけて繁殖します。その他の時期ではダニの数は減少しますが、ダニの排泄物や死骸は残っている可能性が高く、最近では、一年中暖かく密閉度の高い家なども見られ、ダニの良い住処に一役買っている現状があります。

家の中のダニはジュータン・畳・フローリングの順で多く、そう考えると床をフローリングに変えることでダニの予防になります。また、フローリングに変えることが出来ない場合でも、頻繁に掃除をする事でダニの量を減らすことができるでしょう。


【 アレルギー性鼻炎のテスト 】
アレルギーの検査では、その症状がアレルギー性の反応によって引き起こされているものか、または実際にアレルギー反応を起こしている原因抗原の検査と二種類に分かれます。前者は血液・鼻水の中の好酸球の検査、血清IgEの測定があり、後者には皮膚テスト、誘発テスト、血清特異的IgE抗体の測定があります。

【 アレルギー性鼻炎が増えている現状 】
日本ではアレルギー性鼻炎は増加の一途をたどっています。また、世界的にみても増加傾向になっています。アレルギー性鼻炎が増加している原因は明らかではありませんが、密閉性の高い住居などの生活環境が変化したこと、大気汚染・栄養のかたより・ストレス・そのほか多くの因子がアレルギー性鼻炎の増加に関わっていると考えられます。スギ花粉については、戦後、全国に大量の植樹されたスギが成長し、花粉を大量に飛ばすようになったのが原因と考えられています。

【 花粉症
ダニやホコリなどのハウスダスト・カビ・花粉といった吸引性アレルゲンによって引き起こされ、中でも花粉が原因となって起こるさまざまな症状を「花粉症」と呼んでいます。花粉症の原因となっているものは、ヒノキ・スギ・ヨモギ・ブタクサ・などの花粉で、季節によってアレルゲンは変化してきます。花粉症はアレルギー体質で鼻の粘膜が過敏な人が花粉と接触することで起こります。症状としては、鼻や喉・眼などに現れます。鼻の場合はくしゃみ・鼻水・鼻づまりや突然くしゃみが発作のように出たり、鼻水が止まらなくなり嗅覚が鈍ったりします。目の場合は、目がかゆい・充血・ゴロゴロ・涙がでる・頭痛がしてくるなどの症状があります。発症の経過は生後から数年かけて花粉に対する抗体が作られ、10歳くらいから発症すると考えられています。

また、一度花粉症を発症してしまうと、それ以降は毎年花粉の季節になると発症してしまいます。鼻腔から入った花粉が粘膜に付着すると、花粉は粘膜で水分でふくらみ、やがて破裂します。そして、アレルゲンとなる花粉の胞子が粘膜の中に侵入し、IgE抗体と結合してアレルギー反応を起こすのです。花粉症の場合、花粉が目の粘膜に付着することも多く、花粉を洗い流すために涙の分泌が亢進したり、化学伝達物質によって、結膜が炎症を起こして結膜炎になることもあります。

花粉症を発症する人は必ずしもアレルギー体質の人が発症するわけではなく、食事や環境・ストレス・体調・などのさまざまな要因が関係していると考えられています。また、単に花粉の量や大気汚染だけではなく、先進国の生活環境や食生活などの生活スタイルにも大きな要因があることも考えられると思います。

【 スギ花粉
花粉症の原因となる花粉はほとんどが風に乗って運ばれてきます。スギ花粉は数10Km離れたところまで運ばれると言われています。一般に前年の夏の気温が高く、日照時間が長く、雨量が少なければ、翌年には大量の花粉が飛散するとされています。花粉の飛散時期は、地域などの要因によって異なりますが、一般に暖冬の年は早く飛び始めます。

花粉の飛散時に外出するときはマスクやメガネの着用での予防が必要とされています。その場合は花粉を通さない、息が苦しくない・顔面によくフィットする・隙間からの花粉をカットする・タイプのマスクがよいでしょう。


気管支ぜんそく(アレルギー性肉芽腫性血管炎)

気管支ぜんそく

この病気は昔から知られているアレルギー疾患の一つで、かつてはアトピー性皮膚炎同様に、中高生くらいになれば自然と治癒してしまうことが多かったのですが、最近では幼児期から継続し、大人になってから突然発症する例も増えてきています。ぜんそくとは「喘鳴を伴う発作性の呼吸困難」を起こす病気のことを言い、この喘鳴とはゼーゼー・ヒューヒュー・という気管支から生じる音で、細くなった気管支を空気が通るときに音が生じます。ぜんそくが強いときには、聴診器を使わなくても聴こえるほどです。

坂道や階段の上り下りなどの労作時に呼吸困難が生じる心臓性ぜんそくや肺気腫などとは違い、気道が狭くなっているために呼吸困難が生じるもので、労作によらないことが特徴とされています。以前までは気管支ぜんそくは、気管支の収縮によって気道が狭くなると考えられていましたが、現在ではそれに気道の炎症が加わると考えられるようになりました。そのため、ぜんそくは今、気道の慢性炎症性疾患として考えられています。また、喘息があってもその全てがぜんそくと言う事ではなく、慢性気管支炎・肺気腫・肺門部のリンパ節腫瘍・気管支の異物や心不全なども同様な症状を起こすこともあるので注意が必要です。


症状

ぜんそくの症状としましては、喘息と呼吸困難が主な症状でぜんそくはゼーゼー・ヒューヒュー・という音であり、呼吸困難は息を吐くときのほうが苦しくなります。呼吸困難が強くなると、横になることができず、座って前かがみの姿勢をとり、起座呼吸となります。こちらの呼吸困難発作はつかえていたタンが出て空気が自由に気道を出入りできるようになれば改善されます。

【 咳と痰(たん)
痰を伴わず「空せき」が主な人もいますが、発作の終わり頃に、咳とともに痰が出て楽になるという人も大勢います。痰は通常は薄く、透明でなかなか吐き出せず喉に絡まる感じが強いものです。細菌感染していると、黄緑色の膿のような痰となります。

【 発熱・チアノーゼ
ぜんそく発作だけでは通常、発熱はしません。 発熱をした時は、感冒や気管支炎などの呼吸器感染症を併発している可能性があります。チアノーゼ(唇や指の爪が紫色になる)が出るようでは重篤な発作の兆候なので注意が必要です。

【 ぜんそくのしくみ 】
ぜんそくはアトピー型・非アトピー型に分類されています。


アトピー型ぜんそく
遺伝性の作用が強く働く病気で、アレルギー性ぜんそくとも呼ばれています。本人の既住や家族歴にアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などのアトピー性疾患が見られることが多く、皮膚反応や血液検査などで室内塵や花粉などの抗原に陽性を示すタイプの人をいいます。 非アトピー型ぜんそくは、気道感染によって発作が誘発されることが多く、発熱・膿性痰・咽頭部や扁桃の炎症などが見られることが多く皮膚反応では陰性で、多くは中年以降に発症します。日本ではアトピー型70%・非アトピー型30%位の比率と考えられています。アトピー型ぜんそくの発作の仕組みは、肥満細胞の表面でIgE抗体とアレルゲンは反応し、肥満細胞からヒスタミン・ロイコトリエン・などの化学伝達物質が放出されます。

この化学伝達物質は気管支の平滑筋を収縮させてけいれんを起こし、粘膜の浮腫み、気管支狭窄を起こします。また、分泌を亢進させる恐れもあり、鼻水や気管支粘液・痰を増やしてしまうので、これも気管支を狭くする一因と考えられます。 前述が即時型反応と呼ばれるもので、これによって起こる症状はアレルゲンを吸入して15〜30分後にピークになり、一時間くらいでおさまります。これで症状がおさまれば軽い発作で済みますが、ぜんそく患者の約半数は数時間後に再び、遅発型反応による発作が起こると言われています。 遅発型反応は、好酸球によっておこる気道平滑筋収縮と気道粘膜炎症です。好酸球は肥満細胞から放出された好酸球遊走因子や血小板活性因子、ヘルパーT細胞が作るサイトカインであるインターロイキン5などによって気管支に集められます。

また、肥満細胞から放出されたのと同じロイコトリエンなどの化学伝達物質を出し、これらの作用で平滑筋を収縮させ、粘膜に炎症を起こすものです。この炎症によって粘膜に浮腫みが生じ、平滑筋の収縮によって狭くなった気管支をますます狭くするため、ぜんそくの症状が悪化することになり、1〜2日は継続します。ぜんそくの患者さんはもともと気管支が過敏になっているため、この刺激によって過敏性がさらに亢進されます。そのためにさらに外界からの刺激に敏感になり、次の発作が起こりやすくなり慢性化へとつながっていくことになります。


非アトピー型
非アトピー型ぜんそくを起こす誘因となるものは、気道感染のほか、冷気・大気汚染物質・ストレス・などが考えられます 通常、発作を起こす経路は副交感神経によるものや肥満細胞を介したもの、リンパ球への直接作用によるものなど、いくつかの説が考えられています。この中で、冷気や大気汚染物質、ストレスなどは、気道上皮にある知覚受容体の一種である刺激受容体を刺激し、副交感神経を介してアセチルコリンという物質を放出させて、さらに神経ペプジトをも放出させて、気道を収縮させたり気道過敏性を亢進させると考えられています。


【 小児ぜんそく 】
小児ぜんそくは思春期終了までのぜんそくと考えられています。その定義については成人と同じように気道の炎症という考え方が適応され、小児ぜんそくの90%は1〜4歳で発症すると言われていますが、20年前の学童における調査では、大人のそれと大差なく1%前後だったのが、最近の調査では6%と増加してきています。その原因として考えられていることは、

アルミサッシによって密閉性を増した室内に暖房器具が普及し、高温多湿の室内環境が生じてカビ・ダニ・の数が増加した。

逆に夏は冷房によって、ダニが生育しにくい30℃以上の室温がなくなった。また、寝具がベットに変更され家庭が増えると共に、天日乾燥の機会が少なくなったため、布団中のダニの数が増加してきた。

仮性アレルゲン(ぜんそく発作の原因となる化学物質)を含む香味野菜、特殊加工食品が増加したなどが考えられます。

昨今、衛生環境の改善と抗生物質の適切な使用のために、感染パターンが変わりつつあり、その主流が細菌感染に移ってきて、感染死が減少したことによる平均寿命は延びたが、アレルギー性疾患の発生には、好条件な環境になってしまったとの説もあります。

花粉症は本来花粉の発生地に多いはずですが、都会地のほうが花粉の影響を受けていると言う現状があります。都市化による諸現象が、アレルギー症の発生に大きな影響を与えているのは事実であります。 現在の社会において都市部のエネルギー消費は大気汚染とそれに伴う室内汚染を生んでいます。さらには人口密集型の社会構成によって、緊迫した競合的な社会での人間関係や心理的ストレスなどを溜めてしまいがちです。小児期のぜんそくでは、学校での人間関係や、親子関係などが発作の発生に影響を与えていると言われています。また、小児ぜんそくのもうひとつの特徴としましては男児に多いことです。では、小児ぜんそくはいつごろ治るかというと、統計によっては多少の誤差はあるものの、その過半数は思春期前後には治ってしまいます。

小児ぜんそくの病状としましては、基本的には大人の場合と同様で、気管支平滑筋の収縮、気管支粘膜の浮腫み、また、分泌過剰による気管支腔の閉塞です。その原因として気道の炎症が考えられています。このような状態を引き起こす原因はアレルギー反応が中心ではありますが、それ以外では、ウィルス感染・タバコの煙・車の排気ガス・工場からの排煙・など、さまざまな要因が考えられます。また、精神的な心因も深く関わっているのでしょう。

主なぜんそくの症状としましては、咳・ぜんそく・呼吸困難が現れます。咳は乳児では痰を伴うことが多く、年長児では「空咳」が多いとされています。


【 運動誘発性ぜんそく 】
小児ぜんそくのもう一つの原因として、運動が何らかの影響を及ぼしてしまうことがあります。例えば、ぜんそくの子供が発作の起きていないときに、サッカーやマラソンなどの激しい運動を行った場合、その途中や終了した後に、一時的にぜんそく・息切れ・呼吸困難といった症状が出ることがあります。これらを運動誘発性ぜんそくと呼びます。一般に重度のぜんそく児にみられ、学校などで運動したときに発作を起こすケースが多いため、運動や行事などが制限されたりするので、学校生活をどのようにしたらいいかという問題も出てきます。

また、ぜんそくが出やすい運動とそうでない運動があることも知られています。発作が起きやすい運動としましては、ランニングやマラソンなどで、逆に水泳やスキーなどではほとんど発作が起きません。そのため、ぜんそくの子供が鍛錬の一環として運動する場合は、水泳などのスポーツをするのがいいでしょう。このぜんそくの予防としては、運動前にウォーミングアップを十分行うことで、いきなり走ったり、泳いだりせず、入念な準備運動を行うことによって、かなり運動誘発性ぜんそくが軽くなることがわかっています。

ホメオパシーによるアトピー・アレルギー療法

ホメオパシーによるアトピー・アレルギー療法


ホメオパシーは病気の症状を抑えこもうとするよりも、病気を治そうとするために症状に働きかける事をいいます。ホメオパシーの基本原理は、病気の症状を、病気を治そうとする自身の努力のあらわれとしてとらえる所にあります。この方法は、症状を抑えこむ物質でほとんどの病気を治そうとしている、伝統的や医学の方法と正反対な考え方であります。

ホメオパシーの考え方は、極度に微量の物質を使って、からだ自体の病気と奮闘するメカニズムを刺激することに関係します。


アレルギー治療に役立つ治療薬
ホメオパシーのアレルギー治療薬は安全で無害です。健康食品店や薬局で買うことができますし、液体や、きますし、液体や、小粒の錠剤で利用できる。ホメオパシーの治療薬と、通常の治療薬の組み合わせは、病気と個々の症状にあわせて高度に個別化されているので、その全てを紹介するのは難しいですが、下記に述べる内容はその中でも、アレルギーに有効な数例です。

花粉症の治療のための治療薬
「アセニクム・アルボム」
アセニクム・アルボムは花粉症の症状を緩和し、鼻水のたれるようなアレルギー症状を治し、ある種のぜんそくを軽減させます。

「エアフラジア」
エアフラジア(コゴメグサ)は鼻水、涙目、せきの補助的、治療薬となります。

「カリ・ビクロミクム」
カリ・ビクロミクムは頭のうっ血を緩和します。

「プルスティラ」

プルスティラ(アネモネ)は花粉症の症状を緩和し、ぜんそくの症状を和らげるのに有効なアイテムです。

「サバディラ」
サバディラ(ユリ科のバイケイソウ属)は鼻水・くしゃみ・目のかゆみのような症状を治療します。


肌のアレルギーに有効な治療薬
「アピス・メリフィカ」
アピス・メリフィカ(ミツバチ)は、虫刺されのあとの腫れを治め、食物アレルギー反応と、ジンマシンのかゆみに有効とされています。

「ルス・トキシコデンドロン」
ルス・トキシコデンドロン(ウルシ)は接触性皮膚炎とかゆみを治療します。

ぜんそくの緩和に有効な治療薬
「プルスティラ」

プルスティラ(アネモネ)はぜんそくの症状を和らげる作用があります。

「アセニクム・アルボム」・「カルボ・ヴェジェタビリス」「ニュクス・ヴォミカ」
上記の三種もぜんそくの発作を和らげる効果がある有効な治療薬です。



アロマセラピーによるアトピー・アレルギー療法

アロマセラピーによるアトピー・アレルギー療法


植物の精油を使うアロマセラピーは代替医学の一支流と考えられていて、ハーブを使う治療法の下位分野という位置づけである。精油は植物の各部分から濃縮される物質で、植物に芳香を与えて、捕食動物から守り、受粉のための昆虫をひきつける役割を持ちます。専門家の中には、精油が植物の生命力を運ぶとさえ考える人もいるほど影響力のあるもので、それが精油製品を使う人たちの生命力を高めるわけです。人間の生命力を高めるかどうかは別としても、精油はからだの働きのバランスをとり、いくつかの病気を軽減する手助けをしてくれます。

■アロマセラピーの作用について
アロマセラピーは吸入と吸収の両面での作用があります。精油は大気中にガス状に気化して、それを吸うと、肺と嗅神経を通じて血液中に吸収され、嗅覚に結びつきます。風呂の湯に入れて使うか、マッサージオイルに混ぜて使うかすると、皮膚を通じて血液に吸収され、筋肉や関節・組織・器官に運ばれるようになります。

【 吸入によっての作用 1 】
アロマセラピーは心とからだを一緒に治療します。精油がからだに対する化学的な効果を持ち合わせると同時に、香りは気分に強く作用します。さまざまな香りがさまざまの線に作用し、内分泌系に働きかけて、からだのバランスを整え、安定させます。ほかの感覚器官にはそれほど集中しませんが、嗅覚はもっとも敏感な感覚器官の一つであります。

ある香りが吸入されると、香りの芳香分子は通りがかりに鼻孔の神経を刺激し、神経インパルスに変換されます。すると、このインパルスは脳内にある嗅球に届き、嗅球は大脳辺縁系と結びつく事になります。大脳辺縁系は記憶と感情を支配する脳の部分であり、この香りの情報は、そのあと下垂体を支配する脳の部分の視床下部に移行します。するとこんどは視床下部が、基本的な身体機能のほとんどにとって、もっとも重要なホルモンを放出して反応をおこします。

アロマセラピーでは、一般的に使用される4種類の異なる吸入技術があります。

【 吸入によっての作用 2 】
1、ボールにお湯を注いで2〜3滴の精油を落とし、暖房機か温風機のような熱源のそばにおいておく。
2、湯をはったボールに充血をとる精油を5滴落とし、頭にタオルや布をかけてボールの上に顔を傾け、3〜4分間湯気を吸い込み、目を閉じている。
3、まくらカバーに去痰効果を持つ精油を2〜3滴ふりかける。
4、ティッシュに数滴の精油をしみこませて、封をしなおせるビニール袋に入れて持ち歩き、時々気化成分をかいでみる。

【 吸入によっての作用 3 】
精油の中には強壮効果を持つものもあるので、用途に合わせて使用しなければなりません。同じ精油、例えばラベンダー油がそのときからだの要求に合わせて、鎮静剤として作用したり刺激剤として作用したりします。 精油を使うときに重要なことは、純粋な製品を使用することで、合成香料は精油をそっくりな香りを持つかもしれませんが、治療効果は同じものではありません。

■吸収によっての作用
アロマセラピーによるマッサージ治療をすると、肌にすりこむ心地よく匂う精油は血液中に吸収され、神経系と、免疫系・内分泌系にプラスの効果を発揮します。精油でマッサージをすれば両方の相互作用で、かrだの相乗効果を期待できます。普通の基準で精油を使えば、病気に対するからだの抵抗力が強くなります。それはまた、積極的な精神状態を昂進するので、免疫系を刺激する補助手段となります。

精油は高度に濃縮されていますので、そのまま使用すると炎症を起こすことがあるので、肌にじかにつけることは避けましょう。スイートアーモンド油や、アプリコットの種の精油のような多用される基材精油で、精油を薄めるようにします。

基材精油は自然な媒体であり、治療効果を変質させないで精油を薄める事ができます。それでも、スイートアーモンド油とアプリコットの精油は、肌にそのままつけても問題は起こりません。ラベンダー油は肌荒れを治療し、虫刺されや発疹だけではなく、やけどや切り傷さも使うことができます。チャノキ油も感染症や炎症を起こさないし、「ビンの中の救急箱」として親しまれてきました。それは抗感染薬・抗炎症薬・消毒薬・抗ウィルス薬・抗真菌薬の効果を持っている。

 

■アレルギーに効果がある精油
精油はハーブと同じく、そのまま自然な形で使うのが一番です。精油の活性成分を抽出して単独で使えば、効果はより弱くなります。芳香族の精油は、一般に単一の分子しか含まない治療薬と違い、全体として強化しあう数個の分子をさまざまな比率で含んでいる。しかし、非常に効率よく精油をミックスし、相乗作用のあるブレンドを作ることはできます。以下は、何種かの精油の組み合わせであり、さまざまなタイプのアレルギー治療の補助として期待できます。

■アレルギーのうっ血の治療法
ユーカリ油
ユーカリ油には、充血除去剤と消毒剤というふたつの特質があります。ティッシュに2滴しみこませて気化成分を吸入するか、吸入剤に5〜10滴混ぜて使うかします。お湯をはった洗面器に5滴落として、頭にタオルをかけて洗面器のうえに顔を傾け、気化成分を吸入します。好みで1〜2滴のほかのユーカリノキ属の精油か、ペパーミント油を混ぜてもいい。

ビャクダン油
水をはった小型のボウルに5滴のビャクダン油を落とします。そのボウルを寝室のテーブルに置いて、睡眠中に気化成分を吸入できるようにします。ビャクダン油を子供の手の届くところや、ペットのそばにおかないようにします。

ビャクダン油とマツ油とラベンダー油のブレンド
15滴ずつのビャクダン油とマツ油と、10滴のラベンダー油を配合します。大きめのポットに一杯の水を沸騰させ、電源を切ってから、ティースプーンに一杯のブレンドした精油を加える。頭にタオルをかけ、ポットに前かがみになりながら、湯気を10分間吸入します。それが終わったら、そのまま暖まった部屋に30分間待機しています。てんかんや神経障害がある方は、マツ油を入れないように注意します。

■皮膚アレルギーの治療法

普通の皮膚アレルギー症には、カモミール油・メリッサ油・チャノキ油・ラベンダー油を使ってみるといいでしょう。最初に行い前にパッチテストをして、炎症が起きていないかを確認して、炎症がなければ患部に一日2〜3回、精油を薄く塗りつけます。

■ぜんそくの治療法
ティッシュに下記のような精油を一種を2滴落とすか、2〜3種の精油を一滴ずつ落とし、気化成分を吸入しましょう。

カモミール油・ラベンダー油・ベンゾイン油・メリッサ油・バラ油・オニサルビア油・イトスギ油・ビャクダン油・乳香油・スイートマージョラム油・セイヨウカノコソウ油・ヤナギハッカ油・など

■湿疹の治療法
症状のあった下記の精油を0・5リットルのローズウォーターに1〜2滴落とします。
ローズウォーターはたいていの薬局で売っています。

感染性の発疹 — ラベンダー油・チャノキ油
炎症性の発疹 — カモミール油・セイヨウノコギリソウ油
カサカサの発疹 — メリッサ油・バラ油
ジクジクする発疹 — ミリス油・パチョリ油

上記の精油を布に少量浸し、患部にあてて使う。

■花粉症の治療法
カモミール油とレモン油のブレンド
ティッシュに一滴ずつのカモミール油とレモン油を落とし、気化成分を吸入する。

自分用のブレンドを作るには
バジル油・マージョラム油・ブルーガム油・カユプテ油・オニサルビア油・チョウジ油・ユーカリ油・ヤナギハッカ油・ラベンダー油・レモン油・メリッサ油・ギンバイカ油・ペパーミント油・マツ油・バラ油・ローズマリー油・スペインセージ油・タイム油・

上記のどれかをブレンドし、ティッシュに三滴落とし、気化成分を吸入する。


■免疫力を高めるには

1リットルの基材精油に50滴のチャノキ油を加え、日に一回、手のひらと足の裏にすりこみます。この簡単な方法で免疫力は高まります。

■炎症を起こした鼻の膜組織の治療法
ティースプーンに一杯のワセリンに、2〜3滴のバラ油または、カモミール油・ラベンダー油を混ぜて、日に三度鼻孔に塗ります。自分の好みで2〜3種類の配合を使用してもいいが、総使用量を全部で三滴に抑えるようにします。

■虫刺されや、くらげなどに刺されたときの治療法
ティースプーンに一杯のアルコールかりんご酢を2〜3滴ずつのチャノキ油とラベンダー油を加えます。このブレンドを指に付けて、肌に軽く塗りつけるようにします。



ハーブ療法によるアトピー・アレルギー療法

ハーブ療法によるアトピー・アレルギー療法

元来、人間は何千年間も病気の治療にハーブを取り入れてきました。世界中の多くの人たちが、いまも安全で信頼できて、副作用がないという事からハーブを使っています。 現在、約5000万人のアメリカ人が、植物性のサプリメントを使用しています。

ハーブによる治療法には、伝統医学のアレルギー治療薬のような即効性はありませんが、伝統医学のアレルギーの薬剤は症状を緩和しても、アレルギーを引き起こす潜在的な原因を取り除くことまではできないです。そのためハーブを使う治療法は、まさにそれが可能な治療法です。ハーブは時には、数週間という長期にわたって、日常的に使う必要があるかもしれないが、からだを自然な健康状態に戻す手助けをしてくれます。



■ハーブの効用について

洗浄作用を持つハーブは、身体機能の正常化を助け、からだの滋養になると同時にアレルギーを軽減してくれます。ハーブはからだのエネルギーのレベルを上げ、免疫系を刺激して、強化する。そして、からだの自然治癒のメカニズムを促進する役割を果たします。また、多くのハーブはヒスタミンの形成を抑えるビオフラボノイドのような化合物も含みます。
ハーブを使う治療法は、穏やかで効果的であり、伝統医学の代替えになる経費のかからない方法の一つでもあります。

ハーブは伝統医学の薬剤と併用できるし、ほかの治療法の補助療法としても効果を期待できます。それらは自然な治療法であり、薬剤よりも安全で、副作用も少ないことが知られています。ハーブは食事療法と生活スタイルにもつり組む全体的な医療プログラムの一部として、症状を一時的に抑えるだけでなく、症状の原因を取り除くためにも効果を上げています。



■アレルギー治療に活用するハーブ
多くのハーブとハーブの組み合わせは、さまざまなタイプのアレルギーを治すことができます。下記に説明するハーブは、もっとも推奨されてきた種類とされています。


■呼吸器系に効果のあるハーブ
以下のハーブは呼吸器系を強くするとともに、うっ血と炎症を軽くし、俳液を促進し、肺からの粘液の排出を加速させます。


「アンゼリカ」

アンゼリカは免疫グロブリンE(IgE)という抗体の生産を抑制する働きがあります。毎日アンゼリカの煎じ薬をコップ三杯飲めば、最高の治療効果が期待できます。


「ベイラム」

ベイラムは分泌物を減少させる効果があります。充血を取り除くには、うがいに使うか、胸の湿布に使うことです。


「トウガラシ」

トウガラシが持つ活性成分のカプサイシンは、呼吸器系の排水を促進します。トウガラシは安価で、いつでも入手できる素材です。


「ニワトコ」

ニワトコは、うっ血と炎症を鎮める働きがあります。


「マオウ」

マオウは、鼻と胸の充血をとります。この植物のアルカロイドはエフェドリンと偽エフェドリンであり、どちらも、気管支拡張剤になります。

マオウは中国で5000年以上に渡って呼吸器系の病気の治療に使われてた歴史があり、現在でもアジアのさまざまな種がエフェドリンと偽エフェドリンの素材として使われています。エフェドリンは鼻孔の細胞アレルギー反応を抑える力と、気道を緩める効力があるので、アレルギーとぜんそくの治療に使用されます。

伝統医学でマオウを用いたときに、初めてアルカロイドが広く使えることが発見されました。交感神経系を刺激する副作用は、血圧を上げる結果になるが、マオウ属の植物を使うときに、活性成分を分離しさえすれば、血圧はそれほど上がりません。マオウのもう一種類のアルカロイドである偽アルカノイドは、脈拍数を抑制し、血圧をわずかに低下させ、エフェドリンの副作用を中和する働きがあります。それは、エフェドリンと似た有効な気管支拡張作用を持つが、心悸亢進や心臓管系の病気に副作用はないとされています。

うっ血除去剤には、マオウの成分に似た化学物質を含むものがあります。また、マオウは適切に使用すればまったく害にならないものです。しかし、エフェドリンは副腎を弱めることがあるので、長期間にわたって使用すると、治療効果が減少する恐れもあります。

ですので、いつもビタミンB5・B6・C・マグネシウム・
亜鉛のような副腎を支える栄養素と一緒に使用しましょう。ロベリア・カンゾウ・ゲリンデーリアのような去痰薬のハーブと組み合わせて使うのが望ましいと考えられています。


「ユーカリノキ」

ユーカリノキは鼻孔と肺から粘液を除去し、鼻孔から鼻咽喉までの苦痛を解消する働きがあります。トローチ・軟膏・液体で使用するか、葉を煮出して湯気を吸い込むようにします。


「コゴメグサ」

コゴメグサは抗炎症薬のフラボノイドを含み、鼻孔にならぶ肥満細胞を安定させます。


「コロハ」

コロハは呼吸器系の粘液を取り除く働きがあります。コロハを煎じて、毎日コップ2杯飲むようにしましょう。


「ナツシロギク」

ナツシロギクは脂肪酸の代謝を高め、アラキドニック酸の形成をいちじるしく抑制する働きがあります。そのため、ヒスタミンとロイコトリエンの生産が少なくなります。


「バイモ」

バイモは中国のハーブで、ユリ科に属し、中国のビワやカンゾウの根と合わせると、効果的な咳止めシロップとなります。


「ニンニク」

ニンニクはIgE抗体を減少させて、生のままや錠剤で摂取することができます。


「ショウガ」

ショウガを煎じれば、うっ血除去剤の性質を持ちます。煎じて飲むか、湯気を吸い込むようにする。


「イチョウ葉エキス」

イチョウ葉エキスは抗酸化物であり、肺の粘液を排出する去痰薬になります。


「アキノキリンソウ」

アキノキリンソウは粘液を除去する働きがあり、煎じて飲むか、湯気を吸い込む。


「ヒドラスチス」

ヒドラスチスは粘液を除去し、栄養素の吸収の手助けをします。ブタクサにアレルギーがある方は、ヒトジラスを取らないように注意してください。また、一日に一度の服用を、一週間以上続けてはいけません。


「レモングラス」

レモングラスは、うっ血を取り除きます。煎じて飲むか、湯気を吸い込む。


「モズウイカ」

モズウイカの煎じ薬は、花粉症の治療に有効であります。毎日、コップに二杯飲むようにしたい。


「ミスリ」

ミスリは炎症を抑え、分泌液と排出物を抑える収斂性を持ちます。


「レッドセージ」

レッドセージは粘液を除去する働きがあります。


「レイシ」

レイシはヒスタミンの流出を抑え、呼吸器系の緊張をゆるめ、脂肪酸の代謝を高めて、ロイコトリエンの量を減らします。

「ローズマリー」

ローズマリーはうっ血除去の性質を持ち、煎じて飲むか、湯気を吸い込む。


「セージ」

セージはうっ血除去の効果があります。煎じて飲むか、湯気を吸い込む。


「カイソウ」

カイソウは唾液の減少による、乾いたしつこい咳がでる気管支ぜんそくの治療に有効です。粘液の分泌の流れをよくし、タンを切りやすくします。


「イラクサ」

イラクサは予防用としまして、花粉症の季節が始まる1〜3週間前から使用すると効果的である。花粉症の季節が始まったら、アレルギー症状を抑える働きもあります。


「マテ茶」

マテ茶はアレルギーの症状を抑える働きがあります。


「ノコギリソウ」

ノコギリソウはうっ血除去の効力と、収斂効果を持ち合わせています。また、炎症を起こした組織を鎮めて、分泌液や排出物をへらします。煎じて飲むか、湯気を吸い込む。

■肌のためのハーブ

「クロフサスグリ」

クロフサスグリのオイルは抗炎症剤として優れた効果を発揮します。

「クロクルミ」

クロクルミは湿疹の治療に、内服と外用の両方に使うことが出来ます。

「ゴボウ」

ゴボウは市販用に調理されたものを、湿疹・発疹・ジンマシンの治療に外用として使用することができます。しかし、この植物を生のままで使うことができないのは、接触性皮膚炎を起こすことがあるからです。

「キンカセイ」

キンカセイは薬草をクリームとして使えば、乾燥して、ひびができた肌をなめらかにします。

「ナデシコ科」

ナデシコ科の小型の種を風呂に入れて入浴すると、かゆみが止まります。1カップ〜2カップのエキスをお風呂にいれます。

「マツキイグサ」

マツキイグサのオイルは、乾いてカサカサした、痒みを持つ肌をなめらかにします。患部に塗って、軽くマッサージします。

「ヒドラスチス」

シドラスチスは湿疹を治す効果があります。

「ヒイラギメギ」

ヒイラギメギを煎じた汁は、湿疹の治療に有効であります。こちらの煎じた汁は湿布用に使用することも、患部につけることもできます。「ムラサキツメクサ」
ムラサキツメクサは血液を清浄にし、神経を和らげます。

「ギシギシ」

ギシギシは組織の洗浄効果を持ちます。しかし、下痢を起こすこともあるので、大量に使用してはいけない。

食事療法によるアトピー・アレルギー療法

食事療法によるアトピー・アレルギー療法


食品と飲み物は体内で薬剤として作用し、思わぬ医薬品になりうることがあります。実際にこれまで食品中の自然な効力のいくつかが抽出され、治療目的で濃縮されて使われてきています。その中で食品と飲み物の中には、からだの不調の原因となるものもあるので注意しながら行わなければなりません。アレルギーの原因となるアレルゲンには、じつにさまざまなものがありますが、なんといってもその種類と量では食べ物のほかにはないと思います。したがって、アレルゲンの予防や治療には食事療法が基本になります。

子供の場合は、乳児や離乳食にアレルゲンとなるものが含まれますので、そこから何がアレルゲンとなっているかを突き止めます。乳幼児は消化機能が十分に発達していないため、食物アレルギーを起こしやすいといわれていますが、2〜3歳くらいになるかと消化機能も発達してきますので、多少未消化で大きな成分のまま吸収されても、アレルギー反応を起こす前に腸の免疫系によって排除されてしまいます。そのため、乳幼児は消化機能と腸の免疫系が発達してからでないと、食物アレルギーの原因となるアレルゲンを特定することが難しいケースもあります。

子供の場合、もっともアレルゲンになりやすい食品は卵です。とくに、卵白がアレルギーを引き起こします。次に多いのが牛乳で、その次が大豆です。これらの食品を三大アレルゲンと言っています。大人の場合は、ジンマシンが出る人は、そのときどんなものを食べたか、ある程度わかっていると思います。サバなどの青魚や卵、乳製品といったアレルゲンがはっきりしていれば、その食品を除去すれば解決します。

アレルゲンと食品の関係
アレルギーの事を考えるほとんどの人は、まず食事からアレルゲンとなる食品を除去しますが、アレルギー症状を軽くするか治療するためには、食事に加えたほうがいい食品も多いことがわかっています。下記にていくつか有効な食品を紹介いたします。

水は、からだに必要な水分を保つ役割をします。少なくとも毎日、コップ一、二杯のきれいな水を飲み、からだを動かす日なら、もっとたくさん補給するようにしましょう。適切な水分を保たなければならない理由としましては、体内の水分の保有量が低くなると、ヒスタミンの生産量が増えたことによります。ヒスタミンのレベルが高くなると、アレルギー症状が亢進する。
大麦湯 病人用や、子供の下痢止めに使われる大麦湯は気管支の発作を緩和します。
コーヒー コーヒーは天然の気管支拡張剤として作用するので、ぜんそくの薬剤が手に入らないときに緊急用として使用することもできます。
グレープジュース グレープジュースは肺をきれいにし、咳を鎮める効果があります。
かんきつ類 かんきつ類の皮は、ビオフラボノイドの素晴らしい宝庫として有名です。かんきつ類の皮で、手作りの健康な軽食などを準備できるし、オレンジ・レモン・グレープフルーツの皮の細切りを柔らかくなるまで蜂蜜につけておけば、ビオフラボノイドを大量に摂取することが可能です。アレルギー症状を抑えるもう一種のフルーツは「パイナップル」で、パイナップルは粘液をサラサラにする働きをもちます。
とうがらし類 とうがらし類は鼻腔のうっ血を取り除く作用があります。新鮮な「アバネロ(小粒な激辛のトウガラシ)」はもっとも効果的ですが、さらに入手しやすいカイエンヌペッパーも有効で、こちらは料理に振りかけるときに使いやすいです。また、トウガラシの有効成分であるカプサイシンは、体内水分の排出を促進する働きがあります。
ホースラディシュ ホースラディシュも、うっ血を取り除く働きをします。
タマネギ タマネギはビオフラボノイド・ケルセチンを大量に含む食品です。この物質は、肥満細胞と好塩基性白血球を安定させる効果を持つうえに、抗炎症性という効能を持っています。生のタマネギはタンをとる働きがあるので、ぜんそくの発作が起きたときに常備薬がなければ、その場しのぎに使うこともできます。また、スライスした生のタマネギを舌の下に入れると、天然の気管支拡張剤になりえます。
ヨーグルト ヨーグルトは体組織に好ましくないバクテリアを導入する働きがあります。乳製品の過敏症がある人は、1グラムあたり数百万のバクテリアを含む乳酸菌のカプセルをとることである。
蜂蜜 未加工の蜂蜜には、大量の花粉が含まれるので、さまざまなタイプの花粉に対する過敏症を抑制します。例えば、特有のアレルギーを抑えようと思えば、地元の養蜜家より生の蜂蜜を買うことをお薦めします。コップ一杯の水に、スプーンに一杯ずつのりんご酢と蜂蜜を入れて飲めば、花粉症などにも効果があるでしょう。

避けたい食品
粘液を形成する食品は、アレルギーに対する過敏症を高めてしまいます。そのため呼吸器系の粘液が多ければ、アレルゲンがそこに補足されるので、体組織は長く刺激を受け続けて、症状はより重くなります。粘液を形成するのは、おもに乳製品と小麦粉です。
ほとんどの動物性脂肪に代表されるアラキドン酸の高い食品は、ロイコトリエンの流出を引き起こします。ロイコトリエンとは、アレルギー反応の続く間、放出される物質で、ヒスタミンの1000倍の働きをする。エビ・カニ類や赤みの肉には、アラキドン酸の含有量が高いとされています。アレルギーの季節が始まる二ヶ月前から、粘液を形成する食品と、アラキドン酸の高い食品を減らすと良いでしょう。また、アレルギーの期間中は、それらの食品を完全に避ける必要があります。

カビに対する過敏症があれば、菌類と酵母菌を含む食品を避けなければなりません。これらの食品は、アレルギー反応のきっかけになってしまいます。現実に冷蔵庫の中のものが腐ったと思っても、その臭いを嗅いではいけません。かびの胞子を吸い込めば、アレルギーが起こる可能性があるからです。さらに、ビール・チーズ・ドライフルーツ・フルーツジュース・マッシュルーム・ピクルス・しょうゆ・砂糖・トマト製品・豆腐・酢などを避けるようにしましょう。また、イネ科のアレルギーがあれば、サトウキビにもアレルギーがあるかもしれません。

砂糖を使う必要があるときは、ビートかフルーツから摂取した糖分を使うようにしましょう。さらに、ブタクサにアレルギーがあれば、メロンを食べないように注意しましょう。

牛乳の悪害

牛乳の悪害

牛乳とは元々、人間に必要にない異種蛋白であります。現在は牛の汚染がひどく高温殺菌で栄養分の破壊変性が著しいと言われています。

そのため牛乳を飲むと具合の悪くなるアレルギーの子供がたくさんいます。アレルギー体質だと思ったらまず、やめる価値のある食品として覚えておきたいものです。

体質改善と体格をよくする事の違い

体質改善と体格をよくする事の違い

「30品目なんでもバランスよく食べる」どこかで効いたことのある台詞ですが、子供にとって、その食物が合うものも、合わないものも関係なくすべて体に入ってしまいますので、これではまさに体格優先で体質悪化児に育ってしまいます。

反対に30品目の中から、悪いものは減らして食べさせないと言うことになりますと、体質のよい子供が育つと考えられます。現代の栄養学は「体格さえよければ体質なんてどうでもよい」という発想の栄養学ですので、体格をよくする食品は体質が悪くなると思っていいでしょう。

ビタミン

ビタミン


ビタミンは、微量でからだの機能を調節してくれる便利な有機質です。砂糖やアルコールや薬品・添加物・農薬などは体内のビタミンを多量に消費して欠乏状態を引き起こします。

からだの弱っているとき、疲れているとき、病気のときなどはビタミンの補充が必要となってきます。また、ビタミンDは日光浴で皮膚のプロビタミンDから作られますので、普段から日に当たるように心がけましょう。

食物ビタミン含有量 


ビタミンA
(IU/100g)
鶏レバー        
47000
牛レバー
40000
干しのり
14000
うなぎ
4700
人参
4100
ツルムラサキ
2000
干しわかめ
1800
小松菜
1800
卵黄
1800
ホウレンソウ
1700
チーズ
1200
全卵
640
干し昆布
560
ひじき
310
牛乳
110
ヨーグルト
100
イワシ
60
卵白
0
大根
0
胡麻
0
大豆
0
豆腐
0
玄米
0
白米

ビタミンD
(IU/100g)
いわし
530
カツオ
420
サンマ
340
うなぎ
150
牛レバー
100
鶏卵
10
牛乳
0.4
のり
0
昆布
0
ひじき
0
わかめ
0
貝類
0

ビタミンE
(mg/100g)
サフラワー油
43.20
たらこ
6.50
うなぎ
5.55
凍豆腐
5.10
ほうれんそう
2.35
大豆
1.85
かぼちゃ
1.83
納豆
1.60
チーズ
0.65
豚肉
0.30
牛乳
0.08

ビタミンK
(μg/100g)
わかめ   
2084
納豆    
925
ほうれんそう    
479
ひじき    
327  
ねぎ    
243
ブロッコリー   
205
サラダ油    
148 
昆布    
66
大豆   
37
牛乳       
2.0

ビタミンB1
(mg/100g)
米ぬか    
2.50
豚肉    
1.34
干しのり     
1.15
胡麻     
0.95
大豆    
0.83
うなぎ      
0.75
玄米     
0.54
干し昆布   
0.48
切干大根   
0.32
干しわかめ    
0.30
牛レバー   
0.22
ほうれんそう   
0.13
白米    
0.07
小松菜    
0.09
鶏卵      
0.08
豆腐    
0.07
ツルムラサキ    
0.04
ヨーグルト   
0.04
牛乳   
0.03
チーズ   
0.03
いわし   
0.03
大根   
0.03
ひじき   
0.01

ビタミンB2
(mg/100g)
干しのり    
3.40
牛レバー    
3.0
干しわかめ    
1.15
鶏卵     
0.48
うなぎ    
0.45
チーズ    
0.38
干し昆布    
0.37
いわし    
0.36
大豆   
0.30
胡麻    
0.25
ほうれんそう   
0.23
小松菜   
0.22
切干大根   
0.20
ヨーグルト   
0.20
牛乳    
0.15
ひじき   
0.14
ツルムラサキ   
0.12
玄米    
0.06
白米   
0.03
豆腐   
0.03
大根   
0.02

ビタミンB2
(mg/100g)
干しのり    
3.40
牛レバー    
3.0
干しわかめ    
1.15
鶏卵     
0.48
うなぎ    
0.45
チーズ    
0.38
干し昆布    
0.37
いわし    
0.36
大豆   
0.30
胡麻    
0.25
ほうれんそう   
0.23
小松菜   
0.22
切干大根   
0.20
ヨーグルト   
0.20
牛乳    
0.15
ひじき
0.14
ツルムラサキ   
0.12
玄米    
0.06
白米
0.03
豆腐   
0.03
大根   
0.02

ビタミンC
(mg/100g)
パセリ
200
ブロッコリー
160
芽キャベツ
150
ゆず
150
干しのり
100
レモン     
90
イチゴ
80
ピーマン
80
ツルムラサキ    
80
小松菜
75
ほうれんそう
65
キャベツ    
44
グレープフルーツ
40
みかん
35
いよかん    
35
牛レバー
30
干し昆布
25
切干大根
24
干しわかめ
15
大根
15
玄米
0
大豆
0
鶏卵
0
牛乳
0

アレルギー体質の状態

アレルギー体質の状態


アトピー性皮膚炎の子供の中でも病気の経過はざまざまで、その状態は体質によって変わってきます。

例えば、よくダニが悪いといいますが昔からダニは居たわけで、ダニが悪いわけではなく、ダニに反応するような過敏な体質にしてしまった食生活に問題があるように感じられます。

そのためにもなるべく早い段階で、悪循環を断ち切らなければいけません。遅ければその分体質が悪くなり、症状が強くなり、いずれは薬の量も増えてしまいます。

花粉症

花粉症


花粉症などは基本的に食物より、外部からの吸入抗原に対してのアレルギー反応です。しかし、食事に注意することは必要と考えられます。たいていの原因は、冷え性で、薬づけによって引き起こされていることが多いです。

アレルギーと気候の関係

アレルギーと気候の関係


アレルギーでは気候のよって左右される部分もたくさんあります。例えば、ぜんそくには「湿けて寒い」ことが一番よくないと言われています。

ぜんそくが起きにくい土地は「内陸・高地・暖かい・乾燥傾向」で、起きやすい土地は「海辺・低地・寒い・湿潤傾向」といわれています。

季節で言いますと夏はぜんそく・冬はアトピー性皮膚炎というのが一般的です。

ジンマシン(血管アレルギー)とは

ジンマシン(血管アレルギー)とは


アトピー性皮膚炎や紫斑病は慢性体質で、ジンマシンは急性です。ジンマシンは皮膚のすぐ下の、毛細血管のアレルギーと言われています。少し奥のやや太い血管のアレルギーは紅斑、出血を伴う血管のアレルギーは紫斑です。(ただし、アレルギー性紫斑病と血しょう板減少性紫斑病はまったく違う病気です)。

ジンマシンであれば食事に気をつける事により、かなり防げることが可能ですが、紫斑病は重症(半数が腎炎合併)ですので、きちんとした診断、治療が必要です。

漢方薬の有効活用

漢方薬の有効活用

漢方薬は長期にわたって服用しなければ効かないと思っている人が多いようですが、短期間でよく効く場合もあります。また、漢方薬は生薬ですので、食物と同様に「合う合わない」がありますので注意してください。(好転反応などの症状がでる場合があるので専門医に相談する)漢方は個人の「証」という体質のようなものによって処方を決めていきます。「実・実証」「間・中間証」「虚・虚証」「実」「間」「虚」

アトピー性皮膚炎に使われる漢方薬
消風散
もっとも一般的な漢方薬で、ジクジク痒い夏に悪くなるタイプに使われます。

十味敗毒湯
化膿するタイプに使用。解毒作用が強い。排泄が強まり、悪化することもあります。

治頭瘡一方
頭部の脂漏性湿疹に使用。

黄連解毒湯
解毒作用が強く、のぼせるタイプに使用する。

小柴胡湯
肝臓の解毒、ステロイド連用の子供など、慢性化したものに効果ある。

抑肝散
イライラして発作的にかゆがる不眠の母子共に使用する。

柴胡清肝湯

かんの虫の強くリンパ線や扁桃の腫れやすいタイプに使用。

温清飲
ガサガサ乾燥し冬に悪化するタイプに使用します。

当帰飲子
カサカサして生命力のない皮膚に使用。

気管支ぜんそくにつかわれる漢方薬
麻杏甘石湯
セキ・嗽が激しく痰が多く体格の良い場合。乳幼児にも使う場合あり。

神秘湯
抑うつ的な場合に使用。

柴朴湯
もっとも一般的に漢方薬。神経質な状態の場合に使用

小青竜湯
若干虚弱体質気味の人に、アレルギー性鼻炎などに頻繁につかう漢方薬

越婢加半夏湯
咳嗽が激しい場合に使用

麦門冬湯
咳嗽が激しく痰がきれにくいなどの場合に使用

半夏厚朴湯
やや虚弱で神経質な場合に使用

小建中湯
虚弱児や冷え症の場合に使用

アトピーと軟膏薬の関係

アトピーと軟膏薬の関係

アトピー性皮膚炎にも人により、部位により、色々な出方があります。ステロイド軟膏ばかりではなく、症状によって使い分けをします。非ステロイド外用薬は副腎皮質ホルモンは入っていないですが、弱いとはいえやはり科学物質ですので、長期間使用していれば、やはり皮膚は弱くなります。なるべく減らすようにしていくことが大切です。

ステロイド軟膏は副作用も強く出るものもあるので、連用はしないことが前提です。アトピー性皮膚炎に、何年間もステロイド軟膏を塗っていると、皮膚が分厚く、ゴワゴワ・ガサガサのなってしまいます。また、ステロイド軟膏を長期間使用している人は、急にやめると、今まで抑えていた毒素がいっぺんに出てしまいますので、徐々に減らして行くことが必要です。

ヘルニア

ヘルニア

この病気も冷え性が原因によって引き起こされている部分が大ききです。顔色がよく体温が高い子供でも、部分的に症状がでることがあるので注意が必要な病気です。

軽度の症状であれば食事の改善によって回復いたしますが、症状の重いものは治療が必要になってきます。大人の場合は気をつけておきたい食品が香辛料・アルコール・砂糖の三点となっています。

頻尿

頻尿

頻尿という症状はかなり、ストレスが影響して引き起こる病気ですので、原因となっているストレスの除去も大事ですが、冷える食品を減らし、ストレスに打ち勝つ強いからだ作りが大事になってきます。

注意したいこと
砂糖・果物・乳製品・冷たいものや、余分な水分は控える
ストレスの除去に勤める

肥満のなぞ

肥満のなぞ

現代人が肥満気味であることは、問題になっております。そのため子供の時からの食生活が大事になってきます。しかし、学童期に肥満に気がついても、もう遅いのです。赤ちゃんの時に大きく育つように食べさせておいて、急に食べるなとは言えないでしょう。食生活の習慣や味覚は、乳幼児期にある程度きまりますので小さいうちから、しつけておかなければイケません。

赤ん坊の時の肥満は、脂肪細胞の数が増えますので、大人になっても肥満のままです。身長や体型は遺伝的なものが大変大きく、親が小さいのに沢山食べても背はなかなか伸びません。また、病気にならない体質にするには、悪い食品を減らすようにしていれば、自然に身体が自分で調節して、その子供のあるべき姿(体質)になって行くはずです。

肥満が悪いと言うよりも、肥満になったおおもとの食生活に問題があると考えられます。

高血圧

高血圧

高血圧の原因は、ナトリウム中毒によるものがおおきな原因といわれています。高血圧の人に必要やものは、減塩食ではなく、減ナトリウム食と思ってください。現代人にはナトリウムは過剰に摂取していますが、塩(ミネラル)は逆に不足していると考えられます。

人間の体液は元々海水とおなじですので、海の塩を食べていれば高血圧にはなりません。ミネラルが全体的に増えていけば、余った分は同じ比率で体外にあふれて出て行きます。化学塩や添加物ではNaとClだけが異常に増加するだけなので、それを無理やり下げようとして、結果、血圧が高くなってしまいます。

貧血

貧血

医学の中では貧血になる原因は大まかに、2つあると考えられています。一つは、鉄(鉄分)の不足と、もう一つは、緑(葉緑素)の不足によるものです。

その解決策は色の濃いものを食べることです。逆に貧血に悪いものは色の白い(水気の多い)ものです。例えば牛乳・砂糖・果物など色の白いものはなるべくさけましょう。

便秘

便秘

便というものは体内の不用になった物ですので、いつまでもおなかに留めておいても、何もいいことがありません。また、我慢した便やオナラは腸から吸収され、体中にいきわたります。

その結果肌荒れや口臭・体臭・疲れ・肩こりなどの原因ともなってしまいます。通常では日に1・2程度は便意を催すものですが、忙しい現代人はそのサインを我慢してやり過ごすため、どんどん便が硬くなって、便秘へとつながってしまいます。

下痢

下痢

子供の下痢は食べすぎによって悪化することがよくあります。下痢はたいてい看病でよくなりますが、食事をさせないでお腹を空っぽにして休めて、早く食べられるようになったほうが長い目で見たら得策でしょう。

また、はっきりした原因がなく、長期間続く下痢にかんしては食物アレルギーや神経性の下痢の可能性もありますので注意が必要になってきます。

気管支ぜんそくについて

気管支ぜんそくについて

気管支ぜんそくはアレルギーが原因でひき起こります。風邪や、気管支炎、肺炎は感染症であって、病原体が繁殖し、良くなったら治ります。しかし、感染症とまったく別の病気はが、アレルギーのぜんそく(咳)です。ジンマシンと同じようにアレルギーが原因です。

皮膚にジンマシンがでるのと同じような反応が気管支に出ると、気管が痙攣をおこし、むせった咳になります。もっと気管が狭くなると、ゼーゼー・ヒューヒューとしてきます。これは、気管が狭くなった狭窄音です。

気管を締め付けるのは副交感神経(夜間に活発)ですので、アレルギーの咳の場合、夜ひどいのに昼間、病院に行くとたいしたことはないと言われてしまいますので注意が必要です。




【アレルギーの咳】
夜中から明け方にひどく、昼間は軽い。
咳のとき、吐きやすい。
呼吸の呼気がゼーゼーする。
走ったり、興奮すると出やすい。
気温の湿度の変化で起きる。
突発的である。
長期間治らない。
家族や本人にアレルギーがある。

口内炎

口内炎

熱の持たない繰り返しの口内炎は、ヘルペスウィルスによるものです。しかし、ウィルスが悪いのではなく、潜んでいるウィルスが、体調の悪化に伴い出てくることが悪いのです。

原因としては特にストレスが良くないのですが、冷える食品と化学物質が症状を悪くします。口内炎が頻繁にでるひとは、食生活の改善と、薬に頼らない生活をこころがけましょう。

中耳炎

中耳炎

鼻や喉に比べて、耳に症状があらわれると言う事は、かなり体質が悪化していると考えられます。改善するためには余程注意して、普段の生活から見直していかなければなりません。

例えば喉の症状ならば看病だけでも結構治癒しますが、耳は脳に近いのできちんと検査してあげなければなりません。特に滲出性中耳炎は冷え性のアレルギーとしてかなり体質が悪い状態にあると言ってもいいでしょう。

アレルギー反応

アレルギー反応

アレルギー反応とは、たいてい白血球が過剰反応し、このアレルギー反応自体が病気になると言われています。

たとえばあなたは、血流中に何か微小な粒子(アレルゲン)が紛れ込んで、感染症やカゼや喉の痛みに苦しんだことがあるかもしれません。こうした微粒子は、これまで常に感染症が起こる前に、リンパ腺とマクロファージ(感染症からからだを守る特殊な細胞)で処理されていたはずです、そのおかげで異物や微粒子は、からだから簡単に洗い流されてきました。

しかし、免疫細胞がバクテリアや、さまざまなウィルスを忙しく攻撃しているときには、無害や微粒子を別のタイプの異物判断することがあり、それらに目標をつけるようになります。そんな時のあなたのからだは、五日前後で、チェックをつけたすべての微粒子を攻撃するための新しい特殊な細胞(抗原)を作り出します。

そうなると、からだがその無害な微粒子があると感じるたびに、抗原が一丸となって、微粒子の攻撃を開始します。そして、免疫細胞がアレルゲンを攻撃する場所では、ヒスタミンが放出され、そのヒスタミンがアレルギーに結びつき炎症、充血、粘膜などを引き起こします。

アレルギー対策に

アレルギー対策に

一言で、アレルギー対策といってもさまざまな事があげられます。

【アレルギー対策】
■食事に気をつける
■生活環境に気をつける
■ストレスなどに気をつける
■妊娠中など普段と違い場合も気をつける

上記以外にも、さまざまなアレルギーの素因を取り除くことが大切です。 また、食事などでは無農薬、無添加の食物をたべるようにしたり、 普段日常で摂取するお水などにも注意していくことが大切になってきます。

アレルギー治療法

アレルギー治療法

副作用やリバウンドの少ない治療法としては次のようなものがあります。

食事療法
ハーブ療法
アロマセラピー
ホメオパシー
リフレクソロジー(反射療法)
漢方療法

アレルギーの体質改善

アレルギーの体質改善

アレルギー体質の体質改善でまず必要な事は汚れている体の中を綺麗にすることで、 具体的には血液と体液を綺麗(サラサラ)にし、体に溜まっている老廃物を処理し、 内臓が本来の働きが出来るようにすること。

そうすると人間本来のもつ治癒力や免疫力、抵抗力が働くようになり、 皮膚の再生能力を高めることになります。アレルギーの体質改善の場合は 体質が完全な状態に戻るまでの時間の掛かり方が個人差もあり、まちまちです。

その中でも、長期間のリバウンドを克服して、本来の治癒力を取り戻すケースが目立っています。 そのため、ある程度リバウンドを覚悟し、その場合の職場や家庭、家族の理解や 助けが必要になります。

アレルギー物質

アレルギー物質

アレルギー物質とは、アレルギー反応を示す人にとってアレルゲンとなる素因のことを言います。

ハウスダスト アレルギー(ダニ)
カビ アレルギー
花粉 アレルギー
ペットの毛や垢での動物アレルギー(犬・猫)
食物アレルギー・薬物アレルギー(薬)
昆虫アレルギー など

大豆アレルギー

大豆アレルギー

大豆アレルギーは鶏卵や牛乳などと同様に乳幼児期に始まり、 一般的には学童期の前にほとんどが解決すると言われています。

大豆は、卵白、牛乳とともに3大食餌性アレルゲンの1つとされてきましたが、 近年小麦アレルギーの増加などにより相対的に頻度は低下しています。

ちなみに、おからは大豆製品のうち特にアレルゲン性が強いため、要注意です。 大豆アレルギーはお菓子や冷凍食品などに含まれているので、食品を選ぶ際は注意 してください。

牛乳アレルギー

牛乳アレルギー

牛乳は体質を非常に悪化させる食品です。牛乳の栄養価が宣伝される一方で、 牛乳によって引き起こされる病気があることも知っておかなければいけません。

どのようなものにも利点と欠点があるものです。我が国では、ごく一部の子供達が アレルギー体質でひどい思いをしていても、全体の平均値があがれば多少のことは気にしません。 いわば、アレルギーの子供達は被害者といってもいいでしょう。

栄養学が何をこじつけようが、「牛乳は牛の子供が飲む」もので、人間の子供が 飲むものではありません。また、人間が牛を食べなければいけない理由もどこに ありません。人間と牛にはなんの関係もなく「異種蛋白」になります。

合わなければアレルギーが出るのは当然といえるでしょう。 上記のようなことから、牛乳を飲むと具合の悪くなるアレルギーの子供達が沢山いますが、 アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・花粉症・紫斑病・などで牛乳をやめてから 症状がよくなった子供は数え切れません。

小麦粉アレルギー

小麦粉アレルギー

日本では卵、牛乳、小麦、大豆、米の5大アレルゲンが知られています。 また、最近では魚介類や甲殻類、ピーナッツ、そばや小麦粉などに対しても アレルギー反応を示し、ときにはアナフィラキシーショックを引き起こすような 重篤な症状に陥る場合もあるので注意が必要です。

特に小麦粉アレルギーの 場合は赤ちゃんの時からその傾向が出てしまう場合があります。この場合、ミルク ひとつとっても小麦粉が使われているので、食品全体に気をつける必要があります。

また、自分がアレルギーレベル幾つなのかを知ることによって、多少摂取しても 症状が出ない場合もあるので、一人一人の状態によって見極めることが重要です。

そばアレルギー

そばアレルギー

日本では卵、牛乳、小麦、大豆、米の5大アレルゲンが知られています。

また、最近では魚介類や甲殻類、ピーナッツ、そばや小麦粉などに対しても アレルギー反応を示し、ときにはアナフィラキシーショックを引き起こす ような重篤な症状に陥る場合もあるので注意が必要です。

そういった食物アレルギーの一種に、そばアレルギーが含まれます。 このアレルギーを軽く見ていると、時に生死に関わる危険な状態に陥る 場合があるので、そばアレルギーなんて…とけしてバカには出来ない アレルギーとして覚えておいてください。

蚊アレルギー

蚊アレルギー

蚊アレルギーとは、蚊に刺されることによって刺された部位に 注入された唾液腺物質に対するアレルギー反応のことです。

反応の強さによって、症状の出方には個人差があり、刺された直後からかゆみ、 腫れ、発赤が出現する場合は「即時型反応」また、刺された翌日以降に発赤、 腫れ、発疹、水疱などが出てくる場合は「遅延型反応」と呼ばれています。

この場合のアレルギーは時期的な要素が多いので、冬場には少ない症例と されています。

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病は皮膚、関節、消化器、腎臓などの血管が炎症を起こして血液が漏れる病気です。 それに伴い手足に斑点のような紫斑が出てくることからこのような病名になったとされます。

アレルギー性紫斑病はまれな病気で、主に年少児にみられますが、 年長の小児や成人にも起こります。小児の場合は比較的早く改善しますが、 成人になるにつれ改善が難しくなってしまいます。

また、併発する病気として 腎機能に影響を及ぼすことがしばしばあり、この病気を発症した場合はそういった 病気にも注意が払われます。

いまのところはっきりとした原因が 分かっておらず、今後の研究の成果が待たれています。

紫外線アレルギー

紫外線アレルギー

健常者が照射されて問題ない程度の日光や光線照射(紫外線)にて皮膚に異常反応を示すものです。

薬剤や化学物質などが原因の外因性光線過敏症と、代謝障害や遺伝子異常など生体内の異常に伴って 出現する内因性光線過敏症に大別されます。

紫外線アレルギーの場合は、直射日光に長時間肌をされされてしまうことによって、 炎症を引き起こし痒みが襲ってきます。

アレルギー検査

アレルギー検査

【 血液検査 】
一般的には、まず血液検査をおこないます。血液中のIgE抗体と好酸球の数値を調べるのもで、両方の数値が高ければアレルギー体質ということになります。次はアレルゲンを特定するための検査がおこなわれます。

例えばダニとか卵白のアレルゲンを吸着させたペーパーディスクなどに、検査をする人の血清を加えるという方法があります。ただし、この検査方法はアレルゲンを一つずつ調べなければならないために時間がかかります。


【 皮膚テスト 】
この検査は血液検査と並行して、アレルゲンを皮膚に接触させたり、吸着させたりして反応を見る皮膚テストが行われます。皮膚テストには、プリックテスト・皮内テストがよく行われ、スクラッチテストはⅣ型アレルギーである接触性皮膚炎に対して行われます。

プリックテストは皮内テストに比べて、簡単でアレルゲン以外の物質で反応が出てしまうことが少なく、安全という利点があります。方法としましては皮膚に注射針を刺したり、メスで傷をつけるもので、スクラッチテストはひっかき傷をつけるもので、両者とも、傷をつけたところからアレルゲンを吸収させて反応を見る方法です。

皮内テストは、アレルゲン液をほんの少し皮内に注射する方法です。注射したあとが赤く腫れたり、ふくれたり、かゆくなったりする状態で判断を下します。皮内テストは、まれに全身性アナフィラキシー反応を誘発する場合がありますので注意が必要です。


【 アレルギー誘発テスト 】
血液テストや皮膚テストでアレルゲンを特定することはできますが、このようなテストだけではアレルゲンを特定できないこともあります。食物アレルギーの場合、血液テストや皮膚テストでアレルゲンを特定するのはむずかしいといっていいでしょう。こうした場合に行われるのが、食物除去テスト・食物負荷テストといわれる方法があります。

標準化された方法はまだありませんが、食物アレルギーが疑われる場合、血液検査や皮膚テストで疑わしい抗原(アレルゲン)を絞り込んだうえで、アレルゲンと推測される食物を一定期間、完全に除去して症状の変化を見るのが食物除去テストです。

日光アレルギー

日光アレルギー

健常者が照射されて問題ない程度の日光や光線照射にて皮膚に異常反応を示すものです。

薬剤や化学物質などが原因の外因性光線過敏症と、代謝障害や遺伝子異常など生体内の異常に伴って出現する内因性光線過敏症に大別されます。

ラテックスアレルギー

ラテックスアレルギー

ラテックスとは、天然のゴム製品の原料となるゴムの木の樹液のことで、この天然ゴムにアレルギー反応を示す事をラテックスアレルギーを言います。

主な製品としましては、医療用手袋、家庭用手袋、絆創膏、玩具、コンドームなどがあり、場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こす場合もあるので、注意が必要です。

卵アレルギー

卵アレルギー

鶏卵は栄養価が高く食材としてひろく用いられていますが、最も頻度の高い食物アレルゲンです。卵アレルギーの症状としては、即時型のみでなく遅延型の症状もあります。

皮膚症状が最も多く、その大部分はアトピー性皮膚炎です。ついで、消化管症状であり、アナフィラキシーショックもみられます。

金属アレルギー

金属アレルギー

金属アレルギーとは、生体内に侵入した金属に対する免疫反応で、その結果として組織傷害をもたらすものです。金属アレルゲンの侵入経路としては

(1)経皮(イヤリング、ネックレスなど)
(2)経口(食物、歯科金属など)

などがあげられます。金属アレルギーによる代表的疾患はアレルギー性接触皮膚炎があります。

子どものアトピー

子どものアトピー

乳児(子供)のアトピー性皮膚炎では、かゆみが強くあらわれ、顔や体の皮膚は赤く、腫れぼったく、しばしば掻き壊しによって汁が出たり、びらんになりがちです。風呂や布団・暖房で体が暖まると、かゆがります。

紙おむつのあたっている所はあまり発疹が強く出ないところなどは、この病気が掻くことによって悪化することの特徴ともいえるでしょう。

顔のアトピー

顔のアトピー

かゆみの強い湿疹が頭、顔、首、ひじの内側、膝の裏側など、皮膚のやわらかい部分に出現します。年齢によって湿疹のできる場所が変わり、赤ちゃんの場合は頭や顔、しばしば胴や手足にまでジクジクと水をもった湿疹が出ることもあります。

特に顔の部分は乾いてカサつき、かゆみが強くなっていきます。耳たぶの付け根が赤く切れる「耳切れ」もよく見られる症状です。

妊娠時のアトピー

妊娠時のアトピー

妊娠中は体温が高くなり、新陳代謝は激しくなります。 中医学では「熱をもつ」と考えます。そのため、いままで特に症状として 出ていなかったアトピーが妊娠を機に出てくる可能性があります。

そのような時はお腹の赤ちゃんに負担がかからないようにな食事や 漢方薬などで対応するように、きちんとした医師の指示に従いましょう。

アトピー専門医

アトピー専門医(皮膚科)

『皮膚科専門医』とは、指定病院においてトレーニングを積み、 「5年以上の診療経験」、「手術経験」、「論文・学会などの実績」 などの規定をクリアした医師に、日本皮膚科学会が皮膚科専門医試験 を課し、合格した医師のことをいいます。

現在のところ皮膚科を標榜している医院のうち、 皮膚科専門医は3割程度しかありません。

そのため、患者の人数に対して、医師の人数が全く足りない状況です。 一刻も早く、全国に専門医の数を広めることが待たれてます。

アトピー用スキンケア

アトピー用スキンケア

スキンケアとは皮膚を清潔にして、皮膚をいたわることを言います。

【主な対策法としましては】
■毎日シャワーや入浴して清潔、保湿を保つこと。

■日光などの強い紫外線を浴びないように心がける。

■衣服や下着は刺激の少ない自然な素材のものに変えるなど

上記以外でも、さまざまな注意点があります。

アトピーの遺伝

アトピーの遺伝

遺伝はアレルギー反応に結ぶつく主要な要因であります。 家系的に関係の深い人たちがアレルギーであればあるほど、 早い時期にアレルギー反応が現れやすいといえるでしょう。

IgEを濃縮する体質は遺伝するので、アレルギーは家庭的に 広がりやすいわけであります。 血液内にIgE抗体が形成されて全身にまわれば、だれでもアレルゲンに敏感になります。

アレルギー反応は、ただ一度だけ起きただけで、すぐに発症することもあれば、 何年もかけて、すこしずつ発症することもあります。

アトピー用シャンプー

アトピー用シャンプー

一般的に売られているシャンプーとはちがい、アトピー用シャンプーは、 髪、頭皮になじみやすいことを最優先して生体成分を中心に極力シンプルに 設計した低刺激、無添加処方など肌に優しい成分で形成されている。

特に特筆すべき点は、指定成分や香料、防腐剤などを一切含んでいない。 まさに、天然の薬用シャンプーが注目されています。

アトピーやアレルギーで悩んでいる場合、こういった低刺激なシャンプーを 使うことによって、外から肌に与える影響をなるべく少なくする効果があり、 敏感肌の方にも人気があり、今後このような無添加シャンプーは増える傾向に あると考えられています。

【 アトピー用シャンプーの主な特徴 】
■低刺激
■無添加
■天然素材
■化学薬品を使用していないなど。

ステロイド

ステロイド

ステロイド剤は、アレルギーの特効薬として知られていますが、 その一方で使用する量や期間によって、さまざまな副作用があることも確かです。 副腎皮質ホルモンは人間にとって必須なホルモンですが、疾患治療を目的に 連続投与された場合は一時的に過剰状態となります。

そのため、肥満、高血圧、うつ、糖尿病、骨粗鬆症、高脂血症など、 さまざまな副作用を誘発する可能性が高いです。 またステロイドの服用を急にやめると、原疾患が急激に悪化することがしばしば起こる(いわゆるリバウンド現象)。

このようなことを背景に、抗炎症性ステロイドの使用については効果と副作用のバランス関係が取りざたされ、 「諸刃の剣」などと呼ばれることがしばしば。

現在、医薬品として用いられる抗炎症性ステロイド剤は、 投与量や投与方法を十分に吟味することで、副作用を最小限に抑えつつ効果を得ることができるように 医師は常に注意を払って処方している。

アトピーの原因

アトピーの原因

【 アトピー素因がある子供とは 】
親兄弟にアトピー性皮膚炎・ぜんそく・アトピー性鼻炎がある子供は、将来的にアトピー性皮膚炎になる可能性があるので注意が必要です。

【 ストレス 】

赤ちゃんの時から精神的なストレスは皮膚症状を引き起こす要因となります。

【 自動車排気ガス 】

家の周辺に交通量の多い道路があるとアレルギーの程度や発症する確立が高くなると考えられています。排気ガスと抗原を混ぜて吸入させると、鼻粘膜でアレルギーの反応が起こりやすくなると言う事です。

また、昔からスギの花粉は飛んでいたにも関わらず、今になってこんなに花粉症が騒がれだしたのかと考える事も必要になってきます。アトピー性皮膚炎で重度の症状を発症している患者さんは、排気ガスの多いところに住んでいる傾向があるように言われています。

アトピーの改善

アトピーの改善

アトピー性皮膚炎の子供が必ずしも喘息になるということはありません。 喘息を引き起こす要因はアトピー性皮膚炎に対しての薬の乱用によってと考えるべきでしょう。

アトピー性皮膚炎になるべく軟膏を塗らないで食事制限を行いますと、やがてどんどん場所を 変えてでたり引っ込んだり移動変化を繰り返して治癒していく場合があります。

変化が早いほど、移動するほど治る力が強いと考えるべきです。 そのためアトピー性皮膚炎をきれいにするのも大切ですが、 喘息にさせないことも大事です。

アトピーのための食事

アトピーのための食事

アレルギーで食事療法をしなければならないのは、いったいどんな症状の人でしょか? アレルギー症状と言っても、ざまざまで個々によって違ってきます。

皮膚の症状にしましても、肌がカサカサしていたり、湿疹ができてかゆみがあるけれども、 夜寝るときにはそれほど痒くない、仕事や勉強などのも支障をきたさないようであれば、 厳密な食事療法はしなくてもいいでしょう。

また、食物アレルギーの場合、例えば、ジンマシンの原因であるアレルゲンが わかっているならば、その食品を除去するだけで事足ります。

しかし、症状がひどく痒くて夜も眠れないとか、昼間も痒みが気になって 仕事や勉強が手に付かないようでは、きちんとした食事療法をしなければなりません。

どのような症状であれば食事療法を行わなければいけないかは、その人の症状の程度に より(湿疹・かゆさ・ぜんそく・下痢・腹痛などの症状によって決まります。

アトピーの薬

アトピーの薬

現在使われているいる主なアトピー性皮膚炎の薬剤

ステロイド外用薬 アトピー性皮膚炎の炎症を迅速に沈静させ、患者の苦痛を取り除く薬剤で広く使用できます。その有効性と安全性が十分に評価されているのはステロイド外用薬剤で、どのようにしてそれを選択して、使用するかが治療の基本です。
抗ヒスタミン薬
抗アレルギー薬
アトピー性皮膚炎の自覚症状としての痒みの軽減を目的で、抗ヒスタミン作用を有する薬剤を使用します。
FK506外用薬 ステロイド外用薬による局所性副作用があり、発現しやすい成人の顔面、頸部はタクロリムス軟膏の高い適応がある部位です。

漢方薬

漢方薬

漢方薬治療法は主に慢性疾患に用い、ホメオスターシスの維持につながります。 漢方薬が使われる疾患としては、自律神経失調症、体質性疾患、老年に伴う疾患などがありますが、 喘息は漢方療法のよい適応とされ、経験に裏づけされた一定の治療指針が検討されています。

また、漢方薬は民間療法とは違い、医療機関で処方され、きちんとした治療の1つになっています。 アトピーの状態をしっかりと診断された上で、漢方薬が処方されるとアトピーは快方に向かう傾向が高い とされています。


<漢方薬の成分内容>
漢方薬は、自然の生薬を組み合わせたエキス製剤です。 元々は植物の成分が多く、様々な成分が微妙に体に作用するようになっています。

成分のバランスが重要で、証や陰陽虚実、つまり炎症の状態を個々の体の状態に あわせてブレンドし出来上がります。そのため、個人個人での配合が多少変わってきます。 もちろん、漢方薬にも副作用はありますので、注意は必要とされています。

アトピーの症状

アトピーの症状

幼児・学童期の場合 】
ひじやひざの屈側などがガサガサしたり、滲出液が出る皮疹が続くことが多いですが軽症例ではそのほかの部位はほとんど治ってしまいます。

また、アトピー性皮膚炎の子供は砂遊びや粘土遊びなどで手を使うことが多くなると、手がガサガサしたり赤くなったりする傾向があります。学童期のアトピー性皮膚炎の多くは小学校を卒業する頃には軽快していきまが、その原因はよくわかっていません。

【 思春期・青年期の場合 】
多くのアトピー性皮膚炎では、この時期に症状が軽快していきます。しかし、ひじやひざの屈側にカサカサした発赤が残っていたり、スポーツ後に汗をかくと、そこの部分がかゆくなったりします。

また、重症のアトピー性皮膚炎ではお腹や背中・顔・首・手などにかゆみが残って象の皮膚のようになったり、部分的に掻く癖がつくとそこばかり掻くために、皮膚が盛り上がって結節痒疹といわれる小豆から大豆程度の皮膚の小結節が多数出来ます。

【 成人の場合 】
この時期では、小児期からアトピー性皮膚炎をずっともち続けている方と、小児期にはあったが思春期にはほとんど衰退していたものが就職と同時に再発し人と、小児期には皮膚はきれいだったが成人してから初めて発疹が出だしたという方の、三通りに分けられます。

アトピー用化粧品

アトピー用化粧品

アトピー用の化粧品についても、シャンプー同様に 肌に優しい成分を使用したものが、人気を集めている。
こちらも、指定成分や香料、防腐剤などを一切含んでいない化粧品が求められており、 直接肌につける・吹きかけるといった商品はアレルギー肌の方には自分の肌にあった ものを探し出すまでに、苦労する場合が多い。

また、評判がいいから、値段が高いから といった理由で安易に化粧品を変えることも、肌にとっては負担になるので、 気に入ったものを少量だけ使用するといった方法が望ましいと考えられます。

【 アトピー・アレルギー用の化粧品の特徴 】
■合成香料無添加
■合成着色料無添加
■無鉱物油
■アルコール無添加など
敏感なお肌のことを本当に考えて、低刺激で高い安全性にこだわった化粧品のことを敏感肌用化粧品といいます。

アトピー専門の病院

アトピー専門の病院

皮膚病やアトピーに関しては以前よりも専門的な治療を行ってくれる病院が増えています。 ただし、どこの病院でも完全にアトピーやアレルギーを完治に導ける治療は分かっておりません。

現在の治療では、お薬によって症状を軽減させる方法と、全く薬品を使用しない人間の内なる力 (自然治癒力や免疫力)を高めることによって改善に導こうとする方法と二種類に分けられます。

病院によっても、薬での治療や民間療法的な治療を取り入れている病院とが存在しています。 最終的には、自分の体質や医師との適応性によって病院を決めることが望ましいと考えられます。

アトピー完治

アトピー完治

アトピー性皮膚炎を完全に完治させるには体質改善などの根本治療を行うことが重要です。

薬の治療法では限界があり、最終的には人間本来の持っている免疫力や 治癒力などの強化が必要になってきます。

そのためには根気と時間が必要になりますがお薬に 頼らない強い気持ちも大切です。また、職場の環境や食事、家族の理解など も改善への大切がアプローチとなります。

お薦め温泉

アトピーに効く温泉

全国にはアトピー性皮膚炎に効果があると言われる温泉が多数存在しています。

ただし、温泉に入って、アトピー性皮膚炎が良くなったという人がいる代わりに、 逆に悪くなったという人も、多くいるようです。

また、温泉にもいろいろな成分が入っており、その成分がどのような 働きをするのかいまだに解明されていませんので、自分の症状に 見合った温泉を探すことが重要です。

漢方薬一覧

漢方薬一覧

アトピー性皮膚炎・ジンマシンに効果がある漢方
漢方製剤名 適応
(成分)
特徴
葛根湯
(かっこんとう)
U
(K)
陽・実 比較的体力があり胃腸が丈夫で肩や首がこるもの
十味敗毒湯
(じゅうみはいどくとう)
AD U
(SK)
中間・中等 発赤腫脹・熱感のあるもの
大柴胡湯
(だいさいことう)
U
(S,K)
陽・実 比較的体力があり便秘・肩こり。耳鳴りなどがあるもの
小柴胡湯
(しょうさいことう)
AD U
(SK)
中間・中等 食欲不振・めまいや胸に違和感のあるもの
黄連解毒湯
(おうれんげどくよう)
U 陽・実 比較的体力があり、のぼせ、イライラがあるもの
消風散
(しょうふうさん)
AD U
(SK)
陽・実 分泌物が多く、口渇きがあり、地肌の赤いもの
加味逍遥散
(かみしょうようさん)
U
(S,K)
陰・虚 虚弱体質・肩こり・易疲労のあるもの
越婢加述湯
(えっぴかじゅつとう)
AD
(K)
陽・実 浮腫み・多汗・暑がりのもの
白虎加人参湯
(びゃっこかにんじんとう)
AD
(K)
陽・実 口渇・手足の熱感のあるもの
温清飲
(うんせいいん)
AD U 中間・中等 皮膚の色つやが悪く乾燥傾向にあるのも
治頭瘡一方
(ぢずそういっぽう)
乳児
湿疹など
(K)
陽・実 頭部画面の湿潤性湿疹
柴胡清肝湯
(さいこせいかんとう)
AD
(S、K)
中間・中等 かんの強い小児
当帰飲子
(とうきいんし)
AD
(J、K)
陰・虚 分泌物の少ないもの
柴朴湯
(さいぼくとう)
AD
(S、K)
中間・中等 気分がふさいで、のどの異物感、動悸、めまいのあるもの
升麻葛根湯
(しょうまかっこんとう)
皮膚炎湿疹(K) 中間・中等
柴苓湯
(さいれいとう)
AD
(S、K)
中間・中等 食欲不振・口渇・尿量減少のあるもの
茵?五苓散
(いんちんごれいさん)
U 中間・中等 口渇・尿量減少のあるもの
茵?蒿湯
(いんちんこうとう)
U 陽・実 比較的体力があり、口渇・尿量減少・便秘のあるもの

適応
AD:アトピー性皮膚炎
 U:ジンマシン

成分
 K:甘草を含む製剤
 S:柴胡剤
 J:地黄を含む製剤

内服の抗ヒスタミン薬一覧

内服の抗ヒスタミン薬

主な商品名
一般名
薬理
作用
特徴
レスタミン
塩酸ジェフェンヒドラミン AC
プロコン
テオクル酸ジフェニルピラリン AC
タベジール
フマル酸クレマスチン AC
ポララミン・レクリカ
d-マレイン酸クロルフェニラミン AC ※妊B
セレスタミン
ベタメタゾン・d-マレイン酸 AC ※ステロイド(ベタメタゾン)と
クロルフェニラミン 抗ヒスタミン薬の合剤
ベネン
塩酸トリフロリジン AC
ピレチア・ヒベルナ・
塩酸プロメタジン AC ※副作用として眠気が強い
アリメジン
酒石酸アリメマジン
ホモクロミン
塩酸ホモクロルシクリジン AC ※抗セロトニン・抗ブラジキニン作用もある
アタラックス・アタラックスP
ヒドロキシジン ※抗不安作用がある
ペリアクチン
塩酸シプロヘプタジン AC ※抗セロトニン作用・食欲増進作用もある。※妊B
ゼスラン・ニポラジン
メキタジン R・AC
アレグラ
塩酸フェキソフェナジン ※副作用の眠気は少ない
ザジテン
フマル酸ケトチフェン
アゼプチン
塩酸アゼラスチン
セルテクト
オキサトミド
アレジオン
塩酸エピナスチン ※副作用の眠気は少ない
エバステル
エバスチン
ジルテック
塩酸セチリジン ※妊B
ダレン・レミカット
フマル酸エメダスチン
アレロック
塩酸オロパタジン
タリオン
ベジル酸ベポタスチン
クラリチン
ロタラジン


AC:抗コリン作用のある薬剤
R:生理活性物質が産生細胞から放出されないようにする
作用がある薬剤
妊B:妊婦に比較的安全や薬剤
抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー薬を含む

ステロイド外用薬  一覧

ステロイド外用薬一覧

最強 (strongest)
デルモベート(プオピオン酸クロベタゾール)
ジフラール・ダイアコート(酢酸ジフロラゾン)
とても強力(very strong)
メサデルム(プロピオン酸デキサメタゾン)
リンデロンDP(ジプロピオン酸ベタメタゾン)
マイザー(ジフルプレドナート)
ネリゾナ・テクスメテン(吉草酸ジフルコルトロン)
トプシム・シマロン・(フルオシノニド)
ビズダーム(アムシノニド)
アドコルチン(ハルシノニド)
パンデル(酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンン)
アンテベート(酪酸プロピオン酸ベタメタゾン)
フルメタ(フランカルボン酸モメタゾン)
強力 (strong)
リンデロンV ・ベトネベート・トクダーム(吉草酸ベタメタゾン)
リンデロンVG※(吉草酸ベタメタゾン・硫酸ゲンタマイシン)
プロパデルム(プロピオン酸ベクロメタゾン)
ザルックス・ボアラ(吉草酸デキサメタゾン)
リドメックス(吉草酸酢酸プレドニゾロン)
フルコート・フルゾン・フルベアン(フルオシノロンアセトニド・硫酸フラジオマイシン)
エクラー(プロピオン酸アルクロメタゾン)
中間 (medium)
ケナコルトA・レダコート・(トリアムシノロンアセトニド)
ロコルテン(ピバル酸フルメタゾン)
ロコイド・プランコール(酢酸ヒドロコルチゾン)
キンダベート(酢酸クロベタゾン)
アルメタ(プロピオン酸アルクロメタゾン)
弱い (weak)
グリメサゾン※(グリテール・デキサメタゾン)
オイラゾンD(デキサメタゾン)
コルテス(酢酸ヒドロコルチゾン)
テラ・コートリル※(塩酸オキシテトラサイクロン・ヒドロコルチゾン)
ドレニゾン(フルドロキシコルチド)
オイラックスH※(クロタミトン・ヒドロコルチゾン)
ネオメドールEE※(硫酸フラジオマイシン・メチルプレドゾニン)
クロマイP※(クロラムフェニコール・硫酸フラジオマイシン・プレドニゾロン)

※印はステロイドと抗生物質・止痒剤などの合成です。






アレルギー性鼻炎の治療薬

アレルギー性鼻炎の治療薬

アレルギー性鼻炎の治療薬

ケミカルメディエーターの遊離を抑える薬
(遊離抑制薬)
ケミカルメディエーターの遊離を抑える薬
(遊離抑制薬)
ヒスタミン拮抗薬
(抗ヒスタミン薬)
トロンボキサンA2拮抗薬
(抗トロンボキサンA2薬)
ロイコトリエン拮抗薬
(抗ロイコトリエン薬)
Ⅱ型ヘルパーT細胞からサイトカインが放出されるのを抑える薬
(Ⅱ型ヘルパーT細胞サイトカイン阻害薬)
ステロイド薬
自律神経作用薬

抗アレルギー薬一覧

抗アレルギー薬一覧

抗アレルギー薬の禁忌と副作用 

一般名 禁忌 重大な副作用 その他の主な副作用
クロモグリク酸ナトリウム
(インタール)
本剤の成分に対し過敏性の既住歴のある患者 気管支けいれん・PIE症候群・アナフィラキシー様症状 咽喉頭刺激感・咽喉頭通
トラニラスト
(リザベン)
妊婦または妊娠の可能性のある婦人   膀胱炎様症状・肝機能異常 食欲不振・吐き気・貧血・頭痛
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者
イブジラスト
(ケタス)
頭蓋内出血後・止血が完成していないと考えられる患者 血小板減少 食欲不振・めまい・頭痛・貧血
ペミロラストカリウム
(アレギサール・ペミラストン)
妊婦または妊娠の可能性のある婦人   なし 眠気・倦怠感・吐き気・腹痛
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者
フマル酸ケトチフェン
(ザジテン)
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者 けいれん・興奮 眠気・倦怠感・頻尿・血尿
メキタジン
(ゼスラン・ニボラジン)
本剤の成分、フェノチアジン系化合物およびその類似化合物に対して なし 眠気・倦怠感・肝障害・血小板減少
過敏症の既住歴のある患者・緑内障のある患者・前立腺肥大などの
下部尿路に閉塞性疾患のある患者
塩酸エピナスチン
(アレジオン)
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者 肝機能障害 ・黄疸 眠気・倦怠感・吐き気・尿蛋白
塩酸オザグレル
(ドメナン・ベガ)
小児など、本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者 なし 吐き気・嘔吐・肝障害・出血傾向
セラトロダスト
(ブロニカ)
なし 重篤な肝機能障害・劇症肝炎 悪心・嘔吐・出血傾向・頭痛
プランルカスト水和物
(オノン)
なし 白血球減少・血小板減少・肝機能障害 吐き気・下痢・頭痛・不眠
間質性肺炎・好酸球性肺炎
ザフィルルカスト
(アフレート)
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者 肝障害・無類粒球症 吐き気・下痢・めまい・頭痛
本剤の成分に対し肝障害の既住歴のある患者
トシル酸スプラタスト
(アイピーディ)
本剤の成分に対し過敏症の既住歴のある患者 肝機能障害(黄疸・トランスアミナーゼ上昇など) 吐き気・嘔吐・眠気・頭痛

2005年10月14日

リフレクソロジー(反射療法)によるアトピー・アレルギー療法

リフレクソロジーによるアレルギー療法

反射療法は、すべての器官とからだの反射部位が足にあると考えていることであります。反射療法士は足にある反射部位を刺激するとこによって、多くの健康問題を改善できると考えます。

そのため、足のツボを揉んで、老廃物の蓄積を解消し、神経インパルスを開通させようとします。また、足の特殊でない部位は、エネルギーの流路のうっ血点や、関連する部位の問題点を示すと考えられています。

自己治療のために反射療法を使うことはとても有効な手段です。例えば、足の裏のやわらかい部分は副鼻腔の反射部位で、そこをマッサージすると、つまった鼻がすっきりする事が多いとされています。足の三指と四指の裏側の肉厚な部分は、肺と気管支に通じています。

ですので、この部分を揉めば、ぜんそくの発作を治す手助けになります。反射療法は症状の治療を目指すとは限らず、からだ全体のバランスを整えようとします。

2005年10月17日

現代の栄養学

現代の栄養学
現代の栄養学は言い換えますと「食品分析学」です。その食品に含まれている栄養素を分析しているだけで、蛋白が00g塩分が00g熱量が00カロリーという具合に数値を計算しているだけで、机上の学問にすぎません。

本来であれば、その栄養が人間にとって必要なのか不必要なのかが大事であって。そのようなことにはまったく関心がないのが今の栄養学といってもいいでしょう。

牛乳の勘違い3

牛乳の勘違い 3
牛乳とは脂肪のかたまりです。あらゆる食品の中でも、もっとも脂肪の含有量が多い食品の一つです。牛乳を飲んでいるのか、油を飲んでいるのかわからなくなってしまいます。

しかも、飽和脂肪酸が多く質も悪いことが判っています。牛乳とは「体格には大変よい食品」ですが、「体質には非常に悪い食品」として覚えておきたいものです。

牛乳の勘違い2

牛乳の勘違い 2
牛乳に含まれているカルシウムが良いというのも実は怪しいものです。昔に牛乳など飲めなかった世代の人間のほうが、現在の牛乳をのんでいる子供よりもはるかに「骨が丈夫」だったと考えられます。

牛乳をたくさん飲んでいる今の子供たちのほうが、骨が折れやすいのはなぜでしょう?現代の子供たちの骨が折れやすい原因のなかには、カルシウム不足というよりも、むしろ砂糖や燐酸塩の取りすぎによる骨や歯の溶度性が問題になっております。カルシウムをたくさん摂取するよりも、まずはインスタント食品などの「体に悪い食品」を減らすべきでしょう。

牛乳の勘違い1

最近の子供には、顔色が悪く、青白い子供が多いですが原因は牛乳の飲みすぎによる「鉄欠乏性貧血」と診断されます。牛乳は鉄の含有量が非常に少なく、そればかりか腸管での鉄の吸収をさえぎることもあります。

そのため他にいくら鉄分をたべても牛乳を多飲することで、「鉄欠乏性貧血」になってしまいます。体質のよっては牛乳が合わない子供もいますので、無理やりに飲ませることはしないように注意が必要です。

風に負けるな

風邪やアレルギーなどは、ときに体の調節をしている場合があります。例えばネフローゼが麻疹のあとに治ったり、昔から言われていますが、激しい下痢のあとにアトピー性皮膚炎がきれいになったり、高熱の後にアトピー性皮膚炎がきれいになることもしばしば見受けられます。 逆に風邪がこじれる人ほど、体や体質が良くないことを示していることになります。

信じていい医者、わるい医者

信じていい医者、わるい医者

医者も10年となっていれば、医者が患者の病気を治しているのではなく、患者が勝手に自分で治しているのが判ってくるはずです。しかし、中には自分で治していると勘違いをしている医者が少なくありません。

例えば、抗生物質は細菌を殺しますが、実は半殺しにしているだけで、最後に処理するのは、やはり自分自身のからだです。癌の末期や免疫機能不全の場合には、いくら抗生物質を投与しても細菌を殺すには限界があります。頭痛に頭痛薬を飲んでも、感じなくさせるだけで、本質の部分からの改善はしていません。

現在の医学では、対処療法・抑えるだけの医学・修繕医学になっています。

子供の薬は大丈夫?

子供の薬は大丈夫?

医者だけが悪いというわけではなく、患者側にも意識の低さがあるのが問題です。説明をしても薬を欲しがる患者が多いのも現実で、薬は必要ないと医者が説明しても、患者が理解できないと感じてしかたなく薬を出すのが現状のようです。

そうです日本人は世界で一番、薬好きな国民といってもいいでしょう。核家族化も薬漬けになってしまう原因の一つと考えられます。本来ならば親が子供に子供が孫にと看病の仕方を教えていたはずですが、いまでは看病の仕方もわからない親が多くなっています。

看病をする前に医者に行って薬を飲ませて、本当は薬を飲まずにでも治る風邪が、あたかも薬によって治ったと勘違いをしてしまっているのが実態です。

増加する病気

増加する病気

医師が増える事は結構なことですが、それ以上に増えているのがアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのアレルギー疾患です。これだけ医学が発達すれば治らない病気や病気自体が減ってもいいものですが、実際は増加の一途をたどっています。

アトピー性皮膚炎の患者さんは長年軟膏を塗っているにもかかわらず、なぜ皮膚炎がでたのか原因もわからず、何を塗っているのか(薬品名・種類)も知らない方が大勢います。医者はよく説明もしませんし、患者もあまり質問しません。医者は患者の納得するように説明することが義務ですが、それらを実行している医者はあまりいません。

子供の親御さんは、とくに気をつけたいのが、現在使用している薬がどのような効果があり、どんな薬なのか、どんな作用があるか、長期間使用すると、どのような結果になるかなどを知る権利があるはずです。必要なときに必要な薬を使うことが大切で、薬の強い、弱いよりも、必要もない薬を使うことがもっとも怖い事です。

牛乳と母乳の関係

牛乳と母乳の関係
母親が母乳を出すために、牛乳を大量に飲んでいる場合がありますが、「牛乳を飲んだら母乳が出る」と言う事は、なんの根拠もありませんし、ありえないことです。逆によけい出なくなります。

実際に、牛乳を飲んでいる乳牛は居ません。乳牛は「草」を食べて「牛乳」を造りだしています。人間も本来食べるものは、穀類ち野菜ですから、母親は「穀類」と「野菜」を食べて母乳を作り出せばいいのです。

危険が多い調味料

危険が多い調味料
みなさんは知らず知らずに「味の素」を口に入れているのはご存知でしょうか?味の素はL−グルタミン酸ナトリウム・グルタミン酸ソーダ・グルソー・MSGなどとも呼ばれている化学物質です。本来は体内で合成されますので、外から補う必要は無いはずです。

また、味の素は調味料として広く使われていますが、実際は毒性が強いことも知られています。発がん性・催奇形性・染色体異常・中枢神経細胞破壊・行動異常・ビタミンB6欠乏症・骨格異常・ホルモン分泌異常・生殖機能低下などが有名です。

その中でもインスタント食品・スナック菓子・味噌・醤油・コンソメ・だしの素などさまざまな食品に多量の味の素が使用されているので、注意が必要です。

解熱剤の誤解

解熱剤の誤解
解熱剤は熱をさげるために有効な薬として知られていますが、実際は治るのを邪魔して「熱を出させない薬」となってしまいます。心配なのは熱を出す力も、治す力も、ストップさせる薬となることです。そのため子供を将来丈夫にしたければ解熱剤の使用はなるべく避けるのが懸命です。

「風邪」と「病気」の境界線

「風邪」と「病気」の境界線
熱は、悪いから出るのではなく、病原体と戦うために自分で出す「生体防御」の熱と思っていいです。40度の熱が出ると言う事は、相手の病原体が40度分しぶといから、それに対抗して自分で40度をだして戦っているとかんがえられます。

37度程度の病原体には37度しか出しません。自分の身体が、病原体の強さに合わせて何度の熱を出すかを決めているので、その病原体に身体が負けてしまったら病気ですが、勝ったらただの風邪なのです。

母親は病原体に負けていないかを観察していればいいと思います。

熱を出しても大丈夫

熱を出しても大丈夫
赤ん坊は、生後6ヶ月は母親から抵抗力(IgG抗体)を授かっており、あまり風邪をひかないことはご存知でしょうか?しかし、6ヶ月を過ぎると、抵抗力が切れてしまいます。その後は自分ですべての病原体にかかって抵抗力をつくって行くしかありません。

つまり、風邪をひかせないようにとか、ひかせてしまったとか考えることは、無駄な事になってきます。一生のうちで、もっとも抵抗力をもらえる大事な時期は、生後半年から6歳までの間です。

ですので、小学校にはいるまでに、風邪を引けばひくほど丈夫になり、その後はあまり風邪を引かなくなるわけです。母親が心配するのは風邪をひいたことではなく、こじれないように看病することです。風邪をひくことでどのように抵抗力が身に付くかというと、熱を出して作り出します。

普通に「水」を飲める日本?

普通に「水」を飲める日本?

身体をつくるものは食物ですが、水がきれいでなければ体質はよくなりません。なぜならば、大人の体重の60%・乳幼児の体の70%は水で出来ています。もちろん食物もほとんどが水で出来ています。野菜は90%以上、肉は75%が水分です。現在の水道水は、ほとんど毒物といっても過言ではありません。世界中で水道水を飲んでいる(安全と思っている)国民は日本人だけです。

 

【 塩素 】
塩素化合物(DDT・BHC・PCBなど)はすべて毒性(強い発がん性)。ちなみに毒ガスの原料も塩素化合物です。

【 トリハロメタン 】
有機物(生活排水)と塩素が反応すること。発ガン物質

【 合成洗剤 】
蛍光増白剤・合成界面活性剤。発がん性あり

【 農薬 】
水田・畑・ゴルフ場・などで、年間60万トン使用(発ガン性・催奇形性)

【 有機溶剤 】
ハイテク工場・クリーニング店・地下鉄汚染・(発がん性・催奇形性)

【 酸性雨 】
工場の煙(硫黄酸化物・窒素酸化物)→酸性雨(水汚染・森林破壊)塩素の除去で水をきれいにする方法

【くみおき法】
口の広い容器にいれて一晩放置する。塩素はかなり消失しますが、若干のトリハロメタンは残留する。ほかの化学物質は残留。

【 曝気法 】
水を空気にさらす(空気と混ぜる)と塩素やトリハロメタンは減少する。自治体やビルによっては曝気槽を使用している。化学物質は残留する。

【 煮沸法 】
沸騰するまではかえって(5分以内)トリハロメタンは増加する。10分間煮沸すると消失。沸点の高い化学物質は残留。酸素、炭酸ガスも消失。面倒・ガスを多く消費する、部屋の中が湿てしまい、かえって室内のダニやカビは繁殖するなど欠点がある。

【 冷凍法 】
水を凍らせると透明部分は、ほぼ純粋になり、濁った部分は除去する。多くはつくれない。面倒。

【 吸着法 】
木炭・活性炭・石・セラミック。吸着剤がたくさん必要。完全には取り除けない。

【 浄水器 】
中空糸膜フィルターと活性炭が一般的。機種により性能に差があり、取り除けない物質もあるがもっとも簡単。

【 市販の名水 】
高価だけど、少量のむには最適。

【 節水法 】
水の使用を減らすことは、化学物質の量をへらすとともに、資源を守ることにもなります。

からだを冷やす食品

からだを冷やす食品
ひと昔前の子供達は、みなさんほっぺたが赤く、体温が36・5℃あったと思います。そして風邪などは全部自分で治すことが出来ていたはずです。ところが、最近は体温の低い子が多くなかなか風邪の治らない子供が増えてきています。

この現象は、冷え性によることが大きな原因と考えられます。つまり、冷える食品の食べすぎによる冷え性の誘発につながっているからです。体温が低いということはからだにとっては大変悪い体質で、どのような病気に対しても重症化してしまう恐れがあります。

昔は「妊婦や子供には、冷える食品はたべさせるな」というような事がよく聞かれましたが、最近では必要以上に冷える食品を口にしている方が多いようです。ですが、熱のあるときや、夏の暑い時期などは自然の解熱剤として問題ありませんが、青白くて平熱の低い子や、寒いときにはなるべく控えることをお薦めします。


【 冷える食品による症状 】

顔色が悪い・体温が低い・熱に弱く痙攣を起こしやすい・手足が冷たい・血圧が低い・寝起きが悪くむくみやすい・自家中毒・ゼーゼーしやすい・肺炎・花粉症・蓄膿症・口内炎・近眼・ジンマシン・しもやけ・頻尿・不感症・妊娠中毒・腹が出ている・痛みが強く長引く

例—扁桃腺・生理痛・腹痛・腰痛・など

【 特に冷えやすい食品 】
冷蔵庫で冷やしたもの・糖類(特に白砂糖)・果物・牛乳・ヨーグルト・アイスクリーム・ジュース・スポーツドリンク・コーヒー・生野菜・等など。また、生ものは何でも冷えます。果物では、リンゴはあまり冷えませんが、、柑橘系や南方で栽培されたものや夏取れるものは基本的にからだを冷やします。

例—レモン・グレープフルーツ・バナナ・パイナップル・砂糖・コーヒー・など

風邪の種類

風邪の種類
風邪のなかにも「良い風邪」と「悪い風邪」があります。

「良い風邪」  赤くて、熱があって、元気で、痰も鼻も自分で出せて、自分で治る
「悪い風邪」  青くて、冷たくて、元気がなくて、ゼーゼーして苦しい、吐く、薬づけ

食生活に気をつけていると、熱の出ない治りにくい「悪い風邪」から、熱が出ても元気に自分で治せる「良い風邪」に、徐々に変わって行くことができます。

腸の休養日には絶食

腸の休養日には絶食
消化管には本来、身体の不用物・毒素を排泄する働きがありますので、悪い食生活では本来の働きを低下させてしまいます。従って、絶食、少食にすると、負担が軽くなり、腸本来の働きが増し、体内の毒素が多量に排泄されます。

人間には身体の休養も必要ですが、時には腸(消化管)の休養も必要ですので、断食とは言いませんが、少食の日、休肝日、休腸日を作ってあげると、身体の回復力、治癒力が向上します。ただし、やみくもな絶食などは危険が伴いますので注意が必要です。

薬品とは違う自然の解熱剤

薬品とは違う自然の解熱剤
果物などは自然の解熱剤として昔から広く伝えられていますが、最近では顔色の青白い子供が、冬の寒い日にアイスクリームや果物、乳製品をたくさん食べ、ジュースをがぶ飲みしています。これではからだが冷えてしまうのも無理ありません。

ビタミンCなどは抗炎症作用のある冷やすビタミンですので、炎症の強いほてった病気には効果的ですが、普段に大量に食べると冷え性になってしまいます。風邪を引いたとき・運動をした時・疲れた時・などにはビタミンCはとても効果的です。

風邪やアレルギーは病気じゃない

風邪やアレルギーは病気じゃない
風邪やアレルギーは病気ではありません。病気だと思ってしまうと、薬に頼ってしまい本当に病気になってしまいます。アレルギーとは「からだが間違っていますよ」という危険信号を発していると言っていいでしょう。すぐに気づけばいいのですが、実際は薬で症状を抑えて無視しています。そうしますと、当然あとから大きな病気となって出てくることになってしまいます。

ですので、アトピー性皮膚炎のように、軟膏をやめてしまうとまた、症状が出てしまうのは治療ではなく塗装です。その前になぜ症状がでてしまったかが大事です。

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