漢方薬の有効活用


漢方薬の有効活用

漢方薬は長期にわたって服用しなければ効かないと思っている人が多いようですが、短期間でよく効く場合もあります。また、漢方薬は生薬ですので、食物と同様に「合う合わない」がありますので注意してください。(好転反応などの症状がでる場合があるので専門医に相談する)漢方は個人の「証」という体質のようなものによって処方を決めていきます。「実・実証」「間・中間証」「虚・虚証」「実」「間」「虚」

アトピー性皮膚炎に使われる漢方薬
消風散
もっとも一般的な漢方薬で、ジクジク痒い夏に悪くなるタイプに使われます。

十味敗毒湯
化膿するタイプに使用。解毒作用が強い。排泄が強まり、悪化することもあります。

治頭瘡一方
頭部の脂漏性湿疹に使用。

黄連解毒湯
解毒作用が強く、のぼせるタイプに使用する。

小柴胡湯
肝臓の解毒、ステロイド連用の子供など、慢性化したものに効果ある。

抑肝散
イライラして発作的にかゆがる不眠の母子共に使用する。

柴胡清肝湯

かんの虫の強くリンパ線や扁桃の腫れやすいタイプに使用。

温清飲
ガサガサ乾燥し冬に悪化するタイプに使用します。

当帰飲子
カサカサして生命力のない皮膚に使用。

気管支ぜんそくにつかわれる漢方薬
麻杏甘石湯
セキ・嗽が激しく痰が多く体格の良い場合。乳幼児にも使う場合あり。

神秘湯
抑うつ的な場合に使用。

柴朴湯
もっとも一般的に漢方薬。神経質な状態の場合に使用

小青竜湯
若干虚弱体質気味の人に、アレルギー性鼻炎などに頻繁につかう漢方薬

越婢加半夏湯
咳嗽が激しい場合に使用

麦門冬湯
咳嗽が激しく痰がきれにくいなどの場合に使用

半夏厚朴湯
やや虚弱で神経質な場合に使用

小建中湯
虚弱児や冷え症の場合に使用